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二人だけの揺り籠

2007–08–12 (Sun) 22:56
今回はリク第一弾、圭魅の園崎家での二人っきりのシチュエーションです。
kanameさんが事実上はキリリクの一番でした。
人に頼まれてとは本当に初めての経験。腕がなりますね^^

今日も悲惨な目にあったことに涙しながら俺と魅音は帰路を歩いていた。
「はぁ~今回も散々だったぜ」
「あはははは、圭ちゃんのメイド+スク水+バニーガールのファッションショーは最高だったよ」
「俺は面白くないわ!!」
こんな悪ふざけがある話をしているが俺と魅音はカップル同士なのだ。
その証拠にさっきから腕を組みながら歩いている。ちょっと胸が気になるが。
「ねぇ、圭ちゃん」
「ん?何だみお――」
名前を呼ぶまもなく魅音は勢いよく俺に唇を合わせてきた。
俺はそれに何も言わずに流れのままに目を瞑った。
・・・・・・・・いったい何秒だろうか?ゆっくりと魅音の唇が離れていく。
「魅音、不意打ちはずり―ぞ」
「よく言うよ。圭ちゃんなんていつも、ふぇ?」
俺はお返しにと魅音がさっきやった以上に勢いよく魅音を抱き寄せた。
「お返しだ」
「・・・・・も~~、ズルイよ。嬉しくて何も出来ないじゃない」
赤面しながら嬉しそうに魅音は答えた。恥ずかしがるその姿は何とも言えず可愛いく見えた。
「ねぇ、圭ちゃん」
魅音は真っ赤な顔で俺の顔を見てきた。俺の何かと魅音を見た。
「今日、これから暇?」
「あ、ああ。暇と言えば暇だが」
このパターン、お誘いか。
何度も同じような経験をしているうちに分かってしまった。
「ならさ・・・・私の家に来ない?」
「ああ。いいけどお魎の婆さんは?」
「今日は興宮の方で会議に出席なんだ。とっても大切だから今日は二人っきり☆」
魅音は喜びながら家のことを説明した。
それにしても嬉しそうだ。まるで詩音が悟史に「きゅん☆きゅん☆」と言ってるみたいだ。
まあそんな魅音だけど俺はその姿に可愛いと見惚れている。
だって可愛いじゃねぇか。魅音が俺にきゅん☆きゅん☆だぜ?鼻血寸前だ。
「んじゃ今日は魅音と二人っきりですごすのか」
「うん。今日は圭ちゃんと二人っきりだよ」
二人っきり。その言葉が俺たちを嬉しい気持ちへと持っていった。



私は家に帰るとすぐに私服(スカート)に着替えて圭ちゃんが来るのを待った。
圭ちゃんと別れてから憂鬱だった。
家に着いてもないのに「早く来ないか、早く来ないか」と一人で呟いていた。そしてそれは未だに続いている。
「早く来ないかな、早く来ないか、圭ちゃん」
実を言うとだ、私の家で圭ちゃんと二人っきりになるのは初めてだ。
家には何度も着てくれるがその時はお手伝いさんや婆っちゃがいた。しかし今回はお手伝いさんもいないし婆っちゃも出かけた。
事実上でいくと園崎家で二人っきりでお泊りと言うことは珍しいと言われるほどだ。そして今日がその珍しい日だ。
私が憂鬱にもなるわけである。
時間はあと10分足らずで6時になる。
今日の夕飯はどんなものを作ろうかな?
食べ終わったらどんなことをしようかな?
圭ちゃんが来ていないがもう先のことを考える。本当にこの待ち時間は憂鬱以外の何者でもなかった。


時刻は6時近くか。まだ空には日が昇っていた。
園崎家についた俺は荷物を持ちながらインターホンを鳴らした。
すると家のドアが開き魅音は俺に向かって抱きついてきた。
「うわ~~!!」
倒れそうだったが何とか踏み止まり魅音を見た。
「も~~~う圭ちゃん遅い~~」
「やっぱ、待ったか?」
「待ったよ。死ぬほど待ったよ」
魅音は顔を膨らませた。結構怒ってるっぽい。
「悪かった。明日の準備で遅れちまった」
明日は学校もある。もし明日が休みだったらもっと早く来れたかもしれないが、現実は違っていた。
「そんなことより早く入ろうぜ。こんな言い争いより二人で話していたほうが楽しいって」
「うん。私にとっては不機嫌なことだけど圭ちゃんの言うことが正論だね」
俺の言葉に魅音は納得をして俺の荷物を持って離れていった。
荷物を持ってくれるのはいいが離れていくことには凄く残念だった。
「魅音」
「ん?・・!!」
だからこそ、残念だからこそ魅音に一方的なキスをした。
俺のわがままみたいだがそんなことはお互い様だ。
「・・・圭ちゃんって不意打ち、狙ってない?」
「狙ってない。やりたかったからやった。それだけだ」
いつもおかしなところでやるからそう見られても仕方ないな。
もしかしたら、俺自身が知らないうちにそんなの狙ってたりして。



当然だが魅音の家は大きい。作りは古いが豪邸と言ってもおかしくない。それに占めている庭の大きさを考えると言うまでもない。
でもそんな家でも魅音は魅音。俺たちと何も変わらない。
その証拠に今魅音は俺の家より少し大きな台所で料理をしていた。
「魅音、今日は何を作るんだ?」
後ろで魅音の作る姿を見ていた俺はそんな質問をぶつけた。
「今日はね、親戚からもらったステーキが残ってるからそれにしようかなって」
「おいおい、ステーキなんていいのかよ?」
「うん。あまりものだし、また送られてくるよ」
いや、そういった問題じゃない気がするんだが。
でも、二人だけでステーキを食べるなんてどこかのセレブの夫妻みたいだな。
「・・・・痛いっ」
魅音の痛そうな声が聞こえ不安ですぐに駆けつけた。
どうやら包丁で指を切ってしまったらしい。少しだが血が出てきていた。
「大丈夫か?」
「あっ・・・・うん。かすり傷だよ」
でも消毒はした方がいい。いくらかすり傷と言ってもなめてはいけない。
俺は魅音の切った方の手をとり顔に持ってきた。
「ったくしょうがないな」
俺はそのまま魅音の傷ついた指を深く口に含んだ。
「えっ?圭ちゃん、何やってるの?」
「何って消毒だよ。このままにしておけないだろ?」
自分の舌で魅音の指を優しく包み込むように舐めた。血の味がするが構わず飲み込んでいった。
そして、血の味がしなくなったとこで口から出した。
「はい。消毒完了っと」
「・・・・・・・あ・・・・・ありがとう」
魅音は真っ赤になりながら俺に礼を言った。その姿を見ただけでもいい礼だ。
「念のためにバンソーコーを貼ってやる。どこにあるんだ?」
「え?・・・・・・・・・ああ・・・・・・・ちょっと待って」
魅音はそう言い残し部屋を出て救急箱を持ってきた。バンソーコ―だけでよかったのにな。
「じゃあ、傷口を」
救急箱からバンソーコ―を一つ取り出し、丁寧に魅音の傷口に貼ってやった。
「はい、OK」
「・・・・・あ・・・・・あり・・・・・がとう・・・・・・」
魅音はさっきにも増して赤くなり俯きながらもう一回礼を言った。
「それにしても、魅音の手って小さいな」
貼っていて気づいた。自分の手と比べると当然だが小さかった。それも思っていたより。
そんな部分も女の子らしいところだと思う。
「それに綺麗で・・・・・・・・・女の子の手だ」
「・・・・・・・・・て・・・照れるな・・・」
魅音はさらに顔を赤くした。これで三段階目だ。
一回ごとに可愛さが増していくように見えた。
「照れろ照れろ。そんな魅音が可愛いぜ」
「ふぇ・・・」
俺は笑いながら魅音の頭を優しく撫でた。



「「いっただきま~~~す」」
二人だけの食卓。調理はどこかの高級レストランを思わせる。
それを普通の机で食べるとはおかしいものだが俺はセレブとかじゃないし気にしない。
「どう?おいしい?」
「ああ。肉が良過ぎて逆に困りそうだぜ」
「そっか。よかった」
向かい側の魅音は誉められたことが嬉しかったらしいな。
でも料理はともかく二人っきりで向かい合って食べるとはまるで・・・・・
「これじゃあまるで夫婦みたいだな」
「ふふふふふふ夫婦????!!!」
おいおい魅音、頭から湯気が出る程赤くなるな。そうされると言った本人までつられて赤くなる。
「・・・・・・・・お・・・・・・おかしかったかよ・・・」
「いや全然・・・・・・ただ・・・・・嬉しかった・・・・・かな」
魅音め、反則的なことを言いやがった。
嬉しかったと言われてドキッと来た。まるで本当の夫婦に思えてきた。
「・・・・・・・・・・そっか」
赤くなりながら納得をした。自分も同じ気持ちだったから。




「ごちそうさま。おいしかったぜ」
「あはは、そう言ってもらうと嬉しいな」
皿洗いをしながら魅音に言った。隣にいた魅音はそれにさぞ満足の表情だった。
「こんな料理が毎日食べられるとなるとそれはもうさぞ幸せだな」
「ふぅ~~、別に圭ちゃんが食べたいって言えばいつでも作ってあげるけど?」
「それは嬉しい限りだぜ。なら明日の弁当もお願いしていいか?」
「うん。いいよ」
明日の楽しみが一つ増えた。魅音の弁当はうまいから今から楽しみ過ぎて眠れなさそうだ。
「じゃあ楽しみにしてるぜ。魅音の愛妻弁当をな」
「あああああ愛妻????」
トコトンこのネタに弱いな。魅音は顔を赤くし口をパクパクした。きっと今の言葉を繰り返してるんだな。
ならここは・・・・
「あれ?魅音は俺と結婚しないのか?」
「え?・・・・・・えええ!!!!」
おいおい、驚かれても困る。むしろ今の反応に「えええ」って言いたいのはこっちだぜ。
「けけけけけ圭ちゃんとけけけけけけ結婚?????」
「そうだよ。いやなら他のやつとするけど?」
「す・・・するよ。うん。結婚する、今からでもいいよ結婚」
魅音、結婚するにはまだ早い。それにまだ高校にもなってないのにできるはずないだろう。
「そっか。今からは無理だけどその歳になったら結婚するからな。約束だぞ?」
「そっちこそ、私が分校を去る間にレナとかに浮気しないでよね?」
俺たちは互いに約束を交わし指切りをした。
いずれ来るその時までの約束を・・・・



それからは別々に風呂に入った。さすがにそこまでは行かないぞ。
魅音は弁当の準備と俺に勉強を教えてもらった。
それで気づいてみると1時を回っていた。
「よし今日はここまでだな」
「はぁ~~やっとだ。疲れた」
「さて、布団を敷くか」
勉強疲れで魅音は倒れて唸り声をあげた。それに対して俺は押入れの中から布団を一枚出し床に敷いた。
「あれ?私に?」
「ちげぇ~よ。二人でだ」
つまりだ、説明は不要だと思うが一枚の布団に二人揃って寝る、そう言うことだ。
これには俺自身は慣れたものだ。魅音が俺の家に泊まりに来たら確実ってほどにお決まりだ。最初は寝れなかったが今と泊まりに来た時は二人一緒じゃないと寝れない状態までになった。
「よし。魅音、明日の準備したか?」
「さっきまで勉強して休んでたんだからちょっと待てよ」
それなら先に片付けて一緒に休みたかったな、と思った。まあ教えなかったから仕方ないが想像はつけてもらいたかった。
「準備できたよ。いいよ」
魅音はそう言って布団の中にいち早く潜り込んだ。
それを確認した俺は魅音の部屋の電気を消した。それから俺も布団に入った。
「・・・・・・・ねぇ・・・・圭ちゃん・・・・・」
「・・・・・なんだ?」
「・・・・・・手・・・・・・貸して?」
「・・・・・・・うん・・・」
俺がそう言って魅音側に手を近づけた。それから魅音は俺のぎゅっと抱きしめるように抱きついた。
「はぅっ・・・」
さすがにそれには無反応でいられなかった。
魅音の髪の感触、香り、心臓の音。そんな色々のものが一気に俺に押し寄せた。それには俺の心臓の音がうるさいくらい体を響かせた。
「・・・・・・・圭ちゃんの音・・・・・聞こえる」
そりゃこんなにドキドキしてるんだからそうだ。
そんなツッコミを心に入れたかった。でも魅音の言葉に俺の音がより大きくなった。物凄く嬉しいやらなんやら。
はっきり言うと失神しそうだ。
「・・・・・圭ちゃん」
魅音は俺の名前を呼んで腕にうずくまった。
そのあと少し魅音を姿が気になりうずくまった魅音を見た。
髪は綺麗にサラサラしていて月明かりに照らされていた。
それにまたドキッとしてしまった。
ヤバイ・・・・・・・綺麗だ・・・・
「・・・・圭ちゃん?」
そんなことを思っていたら魅音に声をかけられ現実に戻った。
「どうしたの?」
「いや・・・・・・・ちょっと魅音が見たくなって」
「・・・・・・・・そっか」
魅音は赤面をしながらこっちを見続けた。
「・・・・・・・・圭ちゃん」
「ん?」
「今の私が何を考えてるか分かる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
確証はあった。でも何故だろうな・・・確実に間違いないと思った。
これが・・・・・・・・・・・・・・・心が触れ合うということか?
「なら・・・・・・・いい?」
「いいえ、とでも言うと思うか?」
「・・・・・・クスクス、そうだね」
それから互いの顔を見つめ合った。
そして、目を閉じ顔をゆっくりと近づけ口付けを交わした。






翌朝
「やば~~~い、遅れる!!!!」
家の中で魅音は慌しく走り回っていた。
朝になって忘れ物をしてすぐに俺と家に帰る自分の部屋もうダッシュしていった。まあ家には誰もいないし迷惑じゃないからいいが普通なら大目玉だ。
「あ~~~~やばいやばい」
魅音はそのものを取ってきて靴を履き替えた。
「ったく、遅刻したら知恵先生にカレーの特別授業がありえそうだぜ」 
「それは言えてる。先生ならあり得るよ」
カレーの特別授業。思い出しただけでも恐ろしい。あれならメイド服で帰宅の罰ゲームのほうが全然優しい。
「なら急ごうぜ」
俺は魅音に手を差し出した。魅音は俺の手を取って強く握った。
その手は小さくてサラサラしていて温かい。
「ほら行こう」
「あっ、ああ」
俺たちは園崎家から手を繋いで元気よく走り出した。
走り出した手は離したくないと強く握った。魅音もそれに答えるかのように強く握った。
そのことで互いに顔を見て笑った。
遅刻すると言うのにのん気のものだと思うかもしれないが今はそちらの方が大切だった。







色々な意味でごめんなさい><
最初に言ったように人の頼まれて書くと言うことはやはり簡単ではないですね。頭では分かっていましたが実際にやってみると全然違います。
でも、刺激になっていいかも。勉強になります^^
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コメント

いつものラブラブ圭魅ですね~♪
圭ちゃんの言葉にいちいちにやけてました(笑
二人で一つの布団って…☆

いつもお熱い二人組、御馳走様です。
次回作が早く読みたいです。

SS読ませていただきました、初のキリリクということでとても光栄です。これからも圭魅の甘々なSSを楽しみにしてます。

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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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