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圭ちゃん 1

2007–08–15 (Wed) 23:14
85000のキリリクをとった参謀さん、と言うことで第3弾です。
綿流し編での人形を魅音に渡して幸せな方向に、とのことです。
綿流し編で、と言うことで綿流し編をベースにしていきます。
今回は人形を渡されて魅音はどうなるか、それに対して圭一はどんな想いか、みたいな感じでいきます。
このような話はよく見るので他の人とダブらないように頑張ります!!



「今日はありがとう、みんな。おかげでイベントは大盛り上がりだったよ」
今日は興宮でのおもちゃ屋でゲーム大会。
俺たち部活メンバーはそれぞれ勝ち進み、「魅音と直接対決だ」という所で魅音はバイトで勝負はお預け。
んで今は盛り上げてくれたお駄賃ということで魅音以外におもちゃが入っているらしい袋が配られた。
レナ、沙都子、梨花ちゃんは人形が入っていて大喜び。さて俺のは・・・・・・・・・・一番可愛い人形ときたか。
「あはははは、圭ちゃんのには一番似合わないのが出てきちゃったね」
確かに。可愛いのは認めるが、俺には似合わんな・・
「そんなの持ってたら変態扱いだよ?クスクスクス」
そんなことわかってる。さて、誰に渡すか・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「これやるよ」
悩んだすえ渡したのは
「え?・・・・わわわ私???」
人形を差し出した先は魅音だった。
考えて考えた末に、魅音だけ不公平だし・・・それに欲しそうだった。
「い・・いいよ。私なんか・・・・・・似合わないし」
「そんなことないぞ。女の子が人形を持ってて似合わないわけないだろう」
「で・・・・でもでも・・・・・・・私・・・・・・女の子らしく・・・」
「何言ってるんだ。充分女の子らしくて可愛いぞ、魅音」
魅音は女の子らしいしそれに可愛い。はっきりと俺の中で決まっていた。・・・・・・・なぜなのかは俺自身にもよく分からなかったが。自分が一番知ってるくせに。
「ふぇ・・・・・・」
「だから魅音にやる。ほら」
俺は言いたいことをすべて言って魅音の前に人形を差し出した。
あとは、魅音自身が手を出してくれるだけでいい。
「・・・・・・・・・・・・うん」
魅音はそう頷きながら人形を取り抱き寄せた。
正直、抱き寄せるのは渡した本人としては嬉しいことだが恥ずかしく思えた。
「大切に・・・・・・するね」
「頼むぜ。魅音への初プレゼントなんだから」
俺は魅音の頭をいつものように強めではなく優しく優しく撫でた。
その時の魅音の赤面姿が可愛くてドキッとしてしまい心臓の音が急激に高鳴った。
「魅音ちゃん、そろそろ」
「あ・・・・・・・・・はい」
おじさんに言われて魅音は自転車に人形を丁寧に入れた。
「圭ちゃん・・・・・・・ありがとう」
「・・・・お・・・・おう・・・・明日な」
「・・・・うん」
魅音はそう俺達に(俺だけの気がするが)告げてバイト先まで自転車をこいで行った。
その時、俺は魅音の姿が見えなくなるまで立って見守っていた。



翌日の夕方
「圭一・・・・・ちょっといい?」
部屋でマンガを読んでいた俺にお袋は話し掛けてきた。
「別に。何?」
「お母さんね、今日ちょっと頭が痛くて。夕飯作れそうにないの。だからお父さんと一緒に外食してもらえない?」
「ああ。分かった」
「お母さんは一人で何とかなりそうだから」
お袋はそれだけ言い残して部屋を出て行った。



その夜
「父さん・・・・・・・ここって」
「エンジェルモートだ」
呆れた。まさか変態親父もここを知っているとは。
エンジェルモート、俺にとってはよく知る店。何たって俺は常連。これも全て詩音のせいだが。
一応説明しておこう。
詩音が現れたのはつい数日前。休みの日、部活中に乱入してきた。
最初は複製人間かと目を疑ったが魅音の説明で詩音だと分かった。
でもその日から、詩音に会うごとにからかわれ、色々大変な目に合わされた。
その時にここ、エンジェルモートの存在を知った。経緯については思い出すもの嫌だ。
まあ、そのせいで興宮に来た時によくここに来る。それで知らないうちに顔を覚えられ常連みたいな扱いになった。
「「いらっしゃいませ、エンジェルモートへようこそ」」
聞きなれた挨拶。できるなら他の店に行きたい。なんたって親父がいるから。
席に案内され何とか一安心した。何故かって?常連ということを親父に知られたくないからだ。
「ご注文は何にいたしましょうか?」
「え~~では私は―――」
なれた注文の言い方。親父・・・常連だな。



「どうだ、圭一?」
「味は・・・・普通だけど」
「そんなことはどうでもいい」
親父がそう言って見たのはここの制服。
まあ分からなくもない。なんたってかなりの露出の衣装。
この衣装を見て平然としていられるわけがない。俺だってそうだったし。でも今となっては慣れたものだ。
「父さん・・・・衣装を見てる?」
「いいだろう?いいだろうここの衣装は。まさに芸術だ」
なんか親父のトークが始まりそうだな。
「その前にトイレ」
「ぶぶぶーーーーーっ!!!!」
なんだそのオチは!!!!
不安そうに思っていた自分が馬鹿に思えた。考えて見れば親父のやつ、飲み物ばかり飲んで衣装ばかり見てたな。何も食べずに無我夢中で飲んでいたらトイレにも行きたくなるだろう。
なんて分析が終わって現実に戻ったら一人という孤独感に襲われた。
付き添いがいるが今は一人、この衣装で自分の近くを行き帰りされるという二つのことで緊張してきた。
「お・・・・お待たせしました。・・・・・デザートです」
手が震えてるな。新人か。
そう思って目の前にいたのは
「・・・・・・・・詩・・・・・音・・・・?」
「・・・・け・・圭ちゃん??!!」
いや違う。詩音じゃ・・・・・・ない。なら目の前にいるのは・・・・
「・・・・魅音」
「ぅぅぅぅぅぅぅ」
魅音は恥ずかしさのあまりにおぼんに顔を隠した。
この仕草、この慌てた表情、間違いない。
「なんで魅音がここにいるんだ?詩音は?」
「・・・・・詩音の・・・・代わり」
恥ずかしさで赤面した魅音は答えた。
その仕草、ちょっと可愛いぞ。
「代わりって、よく来るのか?」
「・・・・うん・・・・・詩音は・・・・・勉強が忙しいから・・・・・・」
魅音のやつ、まだ恥ずかしいのか少しずつ俺から引いていった。おいおいそんなことされたら俺が傷つく。
「ふ~~ん、まあ座れよ?」
「え?・・・・・・で・・・・でも・・今は仕事中だし・・・・・」
「大丈夫だって。ここはそんなに厳しくないって」
「あっ・・・」
俺はそう言って魅音の腕を掴んで引き寄せた。さすがにここまでされると引き下がれないだろうな。
「俺がそう言ってるんだ。遠慮するなって」
「・・・・・じゃあ・・・・・」
「そうそう・・・・ってえ?」
俺は魅音を説得成功し座らせることが出来た。が座らせられたが俺の真横に座った。
そのせいで、あの時魅音に人形を渡したみたいに心臓バクバク状態に陥った。
「・・・・・・魅音・・・・?」
「・・・・・・・・座れって言うから・・・・」
ああ、座れと言った。でも俺の横とは言ってない。
「・・・・・・あの・・・・・・ダメ・・・・・だったかな?」
「いやいや・・・・ただ・・・・・心の準備が・・・・」
隣に可愛い女の子がいてしかも露出した衣装で隣にいたら平然ともいられない。
ドキドキしっぱなしで顔に熱が灯った。
「・・・・・・・・・・・・圭ちゃん」
「・・・・・お・・おう・・・・なんだ?」
緊張のせいかドキドキのせいかよく分からないがとにかくお互いに顔を赤くしながらなんとか会話が成り立つ。テンポはよくないけど。
「・・・・・・なんで・・・・・・・私が魅音だって分かったの?」
「え?・・・・・そ・・・・・・それは・・・・・・・」
「・・それは?」
「・・・・・・魅音・・・・らしかったから・・・・・かな・・・」
「・・・・・私・・・・・らしい・・・・?」
それにしか言うしかなかった。根本的な理由が見つからなかった。でも一瞬詩音かと思ったがあの恥ずかしいそうな顔、あれは人形を渡した時の魅音そのものだった。
だから・・・・・その姿が女の子の魅音らしく・・・・・思えた。
「・・・・・・・まあ・・・・・俺にもよく分からない。でも・・・・・・見たときにパッと魅音だって分かった」
「・・・・・・そ・・・・・そっか・・・・」
魅音の顔が少し明るくなった。
詩音と間違えられなかったからか?でもそうだとしたら何でそれだけで喜ぶんだ?・・・・・・でもいいか。
明るくなったわけはよく分からないが、魅音がいつもの調子に戻ってきたからいいとするか。
「ところでさ、このバイトっていつからやってるんだ?」
「えっと・・・・・・昨日・・・・かな。昨日は人が足らないから入ってって言われて、今日からは詩音の代わり」
と言うことは昨日はここの手伝いか。・・・・・・・・・・ん?待てよ
「今日からって・・・・・・今日だけじゃないかの?」
「・・・・・・・・・・・・うん」
少し戸惑いながらも魅音は頷いた。
と言うことはしばらくはここでバイト・・・・・
「じゃあしばらく部活は―――」
「うん。そう・・・なるね」
部活なし。残念だった。そうなるとしばらくの間どう過ごすか・・・
「あっ、でも放課後だけからそれ以外の時はやってあげるよ」
どうやら俺は残念そうな顔をしていたらしいな。魅音は慌てて訂正をした。
「そっか。それを聞いて安心したぜ」
「はぅっ」
俺は魅音の頭を撫でた。慰めてくれた礼として。
「園崎さん、レジお願いしまーーす」
「あっ、はーーい」
魅音は返事をして席を立った。
「それじゃあ、おじさんはレジに行かなくちゃね」
「おいおい、店の中でおじさんなんて使うなよ。店のイメージが崩れるぞ?」
「あはは、心配ご無用だよ。お客さんにはちゃーーんとしてるからね」
(ならいいんだがな)
魅音に聞こえないように口に出さず心のなかでそう思った。
「それじゃあ圭ちゃん。また明日ね」
「おう。また学校でな」
上機嫌だった魅音にいつものように別れの挨拶を交わした。
あの魅音があんなに女の子らしいとはな。少し認識を改めた方がいいかもな。
そんなことを考えていたら親父が上機嫌に帰ってきた。でもタイミングよすぎる。・・・・・・・まさか
「圭一・・・・・・お前にあんな子がいたとはな」
「父さん・・・・見てた?」
「圭一、ぜひあの子を絵のモデルに!!!」
「見てたんだな!!!」
不覚を取った。夢中で親父の存在を忘れていたとは。






今日もじき終わる。バイトから帰った私は夕食をとり風呂に入って自分の部屋にいた。
私は部屋に一人でいる時は圭ちゃんからもらった人形が近くにおいてあった。昨日もらってからどうしてもこの人形が気になっていた。
それは圭ちゃんから・・・・好きな人からもらったのが原因であった。
昨日のことはよく覚えている。私に人形を差し出してくれたときのこと、女の子らしいと言ってくれたこと・・・・・可愛いと言ってくれたこと。今でも思い出すだけでとても嬉しい。
圭ちゃんが可愛いと言ってくれた。すごく嬉しかった。
今までは圭ちゃんに対して男の子っぽい感じだったからそんなことを言われるんだな、って嫌なことを思ってたけど圭ちゃんはそんなことを覆して「女の子らしくて可愛い」とはっきり言ってくれた。
あっ・・・・思い出しただけなのに涙出てきそう。
圭ちゃん・・・・・今日はありがとうね☆
今日の出来事も思い返す。
まさかあの時間に圭ちゃんが居るとは思ってなかった。
この時間なら誰にも見られないし、と思って詩音の代わりをやってあげたがいきなり初日からそれを覆した。
入ってすぐのお客さんが圭ちゃんだった。デザートを持って行っただけでいきなり鉢合わせた。
あの瞬間は詩音だって誤魔化そうと思った。でも・・・・・・言えなかった。何でだろう・・・・・・素直になろうと思った。
今思い返すとそれって昨日のことで自信がついたのかも。
人間はほんの小さなことで変われる時がある。もしかしたら話がよすぎるかもしれないけど人形のことがそうだったりしてね。
だからこそ、圭ちゃんの横に座ることが出来たのかも。
でもそんなことよりよかったことがあった。
圭ちゃんは私をすぐに魅音だって言ってくれたこと。
あの時は髪を下ろしていてまんま詩音になろうと思った。
だから圭ちゃんは気づかないと思った。でも・・・・・・気づいてくれた。
嬉しかった。私を誰かって判断してくれて本当に嬉しかった。
ただ「魅音らしかった」って理由をもっとよく話してくれたらもっと嬉しかったかもね。でも圭ちゃんに限ってはおかしなことを言いそうだな。
でもその反面・・・・・私のせいで部活なしってのはちょっと罪悪感があったな。そこは部長らしく圭ちゃんを楽しませないとね。
・・・・・・・・・・・・明日もバイトで忙しくなるな。もう寝ようか。
電気を消して布団の中に入った。その手にはきっちりと「圭ちゃん」と名づけた人形が抱きかかえられていた。
おやすみ「圭ちゃん」いい夢見してね☆
「圭ちゃん」にキスをして抱き枕のように抱えながら私は夢の中に入っていった。


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とりあえずここまでです。
綿流しということでその通りの展開にしました。ただ色々な違いがあるのは私なりのアレンジです。
綿流しは出題編で一番好きな話です。ということでアレンジがかなり強いです。
結構活発な魅ぃになると思いますが温かい目で見守ってくれれば幸いです。
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コメント

読ませて頂きました。
魅音さんが可愛らしいですね。
続きが楽しみです。

圭ちゃん鋭くなりましたね。
魅音も素直で大変よろしい(笑
続きが楽しみです♪

自分がリクエストしておきながら返事が遅れてすみません。
まずは、自分のリクを書いていただきありがとうございます。
やっぱり魅音は最高ですね。
続きを楽しみにしているので、頑張って下さい。

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キラ

Author:キラ
中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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