fc2ブログ

圭ちゃん 3 後編

2007–08–20 (Mon) 23:54
訳アリで分割します。
ただ話は変わってないので安心を(ぺこ



足音が聞こえた。それに気づいて背後を向いた。
「・・・・待たせて・・・・ごめん・・・・」
魅音がいた。物凄くすまなそうな顔をしていた。
「別に・・・・・いいけど・・・・」
「そっか・・・・じゃあ行こう」
魅音はそう告げて歩み始めた。その時また殺気を感じた。
はいはい、やればいいんでしょ
「ふぇっ」
何食わぬ顔で魅音の手を弱くも泣く強くのない力で握った。
「圭ちゃん・・・・?」
「・・・・・いいだろ?・・・・・・デートになってるんだから」
自分でやっと来ながら凄く恥ずかしいが少しでもデートらしく。
一応、俺的には女の子と二人で映画なんてデートに当てはまると思っているから。
「でも・・・・・・あれは詩音が」
「俺がデートだと思ってるの。詩音もあるけどそう言うことだ」
「ふぇっ・・・・・・・・・・・・圭ちゃんが?」
「そ・・・・・・そうだよ」
そのことを質問されたのはきつかった。顔の体温が一気に何℃か上がりくらくらしてきた。
「だから・・・・・・デートならこうやるだろ?」
「・・・・うん・・・・そう・・・だね」
「分かったら行くぞ」
また質問をされるのが嫌になった俺は魅音の手をつなぎながら興宮にある映画館に向かった。



とまあ映画館に着いた。時間はちょうどよかった。
今回は映画に集中するために飲み物だけ購入し映画を見始めた。
(れ・・・・恋愛??!!)
数十分くらいでわかった。俺は映画の内容以前に名前も知らなかった。
まさか詩音が恋愛ものを渡すとは思ってなかった。渡すならもっとアクションとかホラーだと思ってた。
(魅音・・・どうしてるかな・・・)
気になったので横目で隣に座った魅音を見た。
(真剣に・・・・・・見てる)
魅音の目はスクリーンにくぎ付けだった。まるでこんな恋愛ができたらなって願う言葉も呟くほど食い入ってた。
(魅音も女の子なんだな)
そう考えていたらクライマックスを迎えた。
不思議と最初は興味が沸かなかったが魅音の真剣に見る姿を見て「少しだけ真剣に見てみよう」と思ったら知らないうちに俺まで夢中で見てしまった。
クライマックスは彼女が彼に告白するシーン。
ギュッ
片方の手を魅音が握った。
それに気づいてまた横目で魅音を見た。その目には涙を浮かべていた。
(魅音・・・・)
感動する魅音。きっと無意識に握ってしまったのだろう。
俺は何もせずに魅音のやるようにしたいと思いそのままにしておいた。





それからは魅音が寄りたいという場所によった。
雑貨屋におもちゃ屋、洋服屋。全て魅音のやりたいようにさせた。
でも一緒にいて楽しかった。もっといたかった。だから・・・・答えが・・・・
「楽しかったね」
「そうだな」
ベンチに座りながら星が出ている空を二人で見た。
「綺麗だね」
「そうだな。都会にいた頃なんかこんなに綺麗な星は見たことなかったな」
過去のことを思い出した。
一人ぼっちで誉められることだけに頑張った俺。勉強ばっかりで星なんかゆっくり見ていなかった。
でも、ここに来て星がこんなに綺麗だと知った。雛見沢に来て色々なことを知った。
そして・・・・・・恋も
「ねぇ圭ちゃん。聞いて欲しい事があるんだけど」
魅音は立ち上がって俺の正面に立った。魅音の顔が真剣だった。俺は頷いて魅音の話に耳をすませることにした。
「今日はありがとうね。おかげで楽しかったよ」
「気にするな。俺も楽しかった」
「だから言うね。今日圭ちゃんのおかげで決心がついた」
ドクン
この感じ・・・・・魅音・・・・・
「私は・・・・・・圭ちゃんのことが・・・・・・・・好き
その言葉を聞いていても立ってもいられず魅音を抱きしめた。
強く・・・・強く・・・・・・愛情を込めて
「まったく。魅音もそうだったのかよ」
「けい・・・ちゃん?」
「俺も魅音が好きだったんだよ。前からな」
これが答え。辿り付いたのは魅音への愛。
「いつからかはわからない。でも好きだったんだよ。だけど・・・俺はそれに気づかなくて、魅音が好きなのに自覚がなくて」
好きという気持ちに自覚があるないかは分からない。もしかしたら断られるのが怖かったからそのことに目を逸らしていたのかもしれない。でも今は魅音が好きって言ったから言えた。
根性なしの自分に苦笑いをした。好きなのに断られるのが怖いから言ってもらう自分が物凄く弱虫に思えた。でも過去はもういい。
「・・・・うっ・・・・・ひっ・・く・・・けいちゃぁぁぁん!!!」
魅音は俺の胸に顔を埋め泣いた。それに少し驚いたが何もせず魅音のしたいようにした。
「けいちゃん・・・・・・・ほんと?」
「ああ。好きって嘘ついて女の子を傷つける程酷いことはしないぞ。まあ傷付けたことはあるかもしれないけど」
「けいちゃん・・・・・・すき・・・・・大好き」
「ああ。ありがとう、魅音」
俺は魅音をより強く抱きしめた。優しく・・・優しく・・・




雛見沢にたどり着いたのは本当に真っ暗になった頃だった。
今日は二人揃って自転車だったので二人で帰った。
そして雛見沢に着いてからは自転車を押してゆっくりと二人で夜道を歩いていた。
「いいの?私を送っても」
「当然だろ。魅音は女の子なんだから守ってやるのは当然だろ?」
圭ちゃんは優しくそう言ってくれた。それだけで私はもう嬉しかった。
「それに・・・・・言ったろ?命をかけて守ってやるって」
「・・・・・っ・・・・・けいちゃん」
私はその約束を覚えてくれた喜びで圭ちゃんに抱き付いてしまった。
「圭ちゃん・・・・・覚えてたんだ」
「当然だろ?魅音を守るって誓ったじゃないか」
「そっか・・・・・ありがとう」
約束を覚えてくれたし守ってくれるって言ってくれた。
嬉しくてまた私は圭ちゃんの胸の中で泣いてしまった。
その時、とても重要なことを思い出した。
「圭ちゃん・・・・私でよかったの?」
「・・・・どういうことだ?」
「忘れてたけど・・・私は次期頭首で鬼を持ってる。それにレナみたいに可愛くないし、沙都子みたいに強くもない。梨花ちゃんみたいにいつも明るくないし」
「はぁ~、魅音」
圭ちゃんはレナたちにやるように私の頭を撫でた。でもいつもみたいに強くじゃなくて落ち着かせるように優しく優しく。
「魅音、次期頭首も鬼もどうでもいい。俺は魅音"が"好きなんだ。それにだ、魅音は充分すぎるほど可愛いしいつも強くなくても明るくなくてもいい。それくらい俺が何とかしてやるよ」
圭ちゃんの言葉一語一語がとても温かい。
まるで凍っていた氷をゆっくり溶かすような温かさだった。
「圭ちゃん・・・・・」
「わかったなら笑ってくれ。俺は魅音の笑顔を好きだから、そんな暗い顔は好きじゃない」
笑顔が好き。その言葉に顔の体温が上昇した。
笑顔・・・・笑顔・・・・
「圭ちゃん」
「ん?」
圭ちゃんに私はめいっぱいの笑顔を振り撒いた。それに圭ちゃんは後ろを向いてしまった。
おかしかったかな・・・・
「圭ちゃん・・・・・おかしかった?」
「いや・・・・魅音の笑顔が可愛すぎて」
かぁぁ
顔がさらに熱くなった。可愛すぎるなんて言われたことがなかったから。
「み・・・・魅音」
圭ちゃんの声が聞こえそちらに顔を向けた。
「えっと・・・・・それでいてくれ。そうすれば俺も嬉しい」
「え・・・・うん」
夜だと言うのにとても暑く感じた。きっとこれは圭ちゃんの魔法だと思う。
「・・・・・俺たちは幸せだな。そう思わないか?」
「幸せ・・・・・そうだね。幸せだね、幸せ」
いい響きだったので繰り返し言った。幸せ、いい言葉だな。
「魅音・・・・・好きだからな。どんなことになっても好きでいるからな」
「圭ちゃん・・・・・・・・私も好きだよ。圭ちゃんが嫌いになっても何処かに行っても愛しつづけるからね」
圭ちゃんは私を抱きしめてくれた。まるで離さないように。
「馬鹿。俺は何処にも行かないよ。ずっとずっと死んでも魅音と一緒だ」
「圭ちゃん・・・・・・ありがとう。約束だよ」
互いに顔を近づくあった。何をするかはもう私たちにはわかっていた。
「ああ。約束する。魅音を命がけで守るし魅音を置いて何処にも行かない」
圭ちゃんは触れる直前誓ってくれた。
そして、夜の雛見沢で二人は口付けを交わした。





二人の愛は必然だった。世界によって決められた運命の赤い糸。
長年の時を超え今二人は愛を確かめ合い結ばれた。
運命によって決められた愛。運命とは全てが不幸ではない。
でもこれからの運命は不幸が待っているかも知れない。
だけど大丈夫。あなたたち二人ならその運命を覆す力を持っている。
そしてこの100年の呪縛も開放してくれる力も持っている。
だから・・・・・信じてる。この雛見沢が幸せを運ぶことを。
そのために私は・・・・・・・・古手梨花は最後の戦いに挑む。
運命という名の壁に・・・・

二人を見つけ一部始終を見た梨花はそう決意した。
この戦いには勝つ。二人のためにも・・・・死と言う運命の世界を抜け出すために。
少女は心を強く持ち戦いを再開させた。






そして1ヵ月後
「圭ちゃ~~~~ん」
「おう。待ったか?」
死の運命から無事に抜け出した。
あの後、梨花はみんなに全てを告げた。雛見沢症候群、入江たちの正体、そして梨花の死。
彼らは生きるためにそれに立ち向かった。そして運命を覆した。
そして今ここに存在したのは6月の雛見沢ではなく7月の雛見沢の休日だった。
「もう遅いよ。せっかくの付き合ってからの初デートなのに」
「悪い悪い。昨日楽しみすぎて寝れなくてさ」
「それは・・・・私もそうだったけどそれを言い訳にされたくないな」
二人の愛は健在だった。むしろさらに愛が増していた。
「そう言えば悟史と詩音もデートだったな」
「うん。あの二人もそうだね。できるなら会いたくないね」
「そうだな。もし会ったら俺たちの方がラブラブだってみしてやるぜ」
「あははは、そうだね。じゃあそうと決まれば行こうか」
「おう。今日一日を楽しもうぜ」
一ヵ月後にあったのは幸せの雛見沢。
全てに決着をつけて失われたものも帰ってきた。
今みんなにあるのは幸せだけだった。それ以外のものは何もなかった。
「圭ちゃん・・・好き」
「俺だって魅音が好きだぜ」
二人の愛はこの後どう向かうか誰にも分からない。でも大丈夫だと思う。
二人の永遠の愛を・・・・・・・これからもずっと願いたい。








いかがでしたか?・・・・・つまらなかったらすいません><
綿流し祭前に告白させたところで終わろうと思いましたが、「祟りは?」なんて思う人もいると思ったのでこんな感じで閉めました。
不幸は考えられない頭なのでどうなったかは想像に任せますorz
幸せ、と言う事で部活メンバーを幸せにしたいと考えました。運命に打ち勝ちみんな生きられて悟史も無事に戻って詩音と付き合う。中々のハッピーエンドだと思うんだけどなぁ・・・・
まあそこらへんは人それぞれです。と言うかどう見るか全て人それぞれです。

不安があるとしたら脱字誤字、面白く感じなかったと言う人、すっきりしない終わり方だったと言う人がいるくらいです。
まあそうだとしたらただの力不足だと思って精進し続けるだけです(今もそうだけど・・・
スポンサーサイト



« 圭ちゃん 3 前編 | HOME |  真意 »

コメント

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

 | HOME | 

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

キラ

Author:キラ
中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

リンク

リンク

参加中同盟

ひぐらしのなく頃にWebRING

貰い物

わけあい:18禁圭詩×魅マンガ ヂャイロ