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SNOW 1

2007–12–18 (Tue) 00:21
影法師さんのリクです。
でもこれでいいのか不安でしょうがないですorz
シリアスでかなり暗め。あと少々グロ?
誤字脱字多しorz

18歳未満、性的表現が苦手な方は閲覧しないでください!!




身体がダルイ。頭が痛い。熱っぽい。風邪だろう。
瞼を閉じたらこのまま寝てしまうだろう。
眠気が襲ってくる。いやに眠くなってくる。
授業中に眠くなるや夜に眠くなるとは訳が違う。まるで薬でも飲んだみたいだ。
脳が止まる。血液が流れなくなる。
そんな気がする。やっぱり、無理はするものじゃないな。
真っ暗な世界。闇しかない。自分の姿だけしかない。
ここには誰もいない。誰も・・・・何も・・・・・全てが無。あるのは自分と言う形だけだった。

瞼を開けると見慣れた天井だった。
外は暗い。視界が良くなくてよく前が見えない。
「あれ・・・・私・・・」
記憶を振り返る。なんでここにいるんだっけ。
「・・・・・・・・・・・・・そうか」
痛い。頭が痛い。でも思い出した。
あれは昼の出来事だった。
弁当を食べ終わったあとみんなで外に行ったんだっけ。
雪が積もった白い世界。冷たいけど綺麗な雪。
私は雪は好きだ。真っ白で綺麗で心が癒される。
でも雪には難点があるんだよね。それはすぐに溶けてしまうこと。
悲しいことだと思う。形を無くしてしまうことは悲しい。まるで昔の私みたいに。
もう戻れない妹時代。大好きなお姉ちゃんとの日々。まるで雪みたいに切なくてあっという間の出来事だった。
・・・悲しい話は置いておいて、話を戻そう。
その時、部活をやったんだっけ。確か・・・単純に雪合戦。
圭ちゃんが部活コールをして・・・・・それから・・・・覚えてない。きっとそこで倒れたりしたんだろう。
「ははは・・・」
思い出してみて苦笑いする。健康管理も出来ないなんてダメだなと思った。
そう言えば、ここは・・・・・・保健室か。
ベットの上、布団、白いカーテンでわかった。それが当てはまるのは保健室しかないと。それに倒れた人間を運ぶ場所と言ったらここしない。
場所がわかって少し気が楽になった。
それにしても暗い。真っ暗だ。
気になったので時計を見る。でもよく見えない。
まだ目が慣れてないのだろう。それか風邪だから頭がくらくらして・・・。
重たい体を強引に持ち上げる。
やっぱり風邪だ。そう思いながら保健室を出る。
帰らなくちゃ・・・あれの・・・・
壁に手をつきながら廊下に出る。寒い空気に肌が痛い。
外よりは寒くないけど私にとっては十分過ぎるほど寒い。
手を擦り身体を丸めながらゆっくりと倒れないよう慎重に足を運んでいくと教室の明かりに気づく。
「・・・・・・・・・・・・?」
少し期待した。
あそこに人がいるはずだ。多分・・・私の好きな人が・・・・
「まさか・・・・」
いるはずがない。だってこんなに真っ暗なのにいるはずがない。
季節だって冬真っ只中。外では吹雪になってと音でわかる。
なのに・・・・なのに・・・・私は期待してしまう。だって・・・・だって・・・・目覚めて一番最初に会いたいのは・・・・あなた・・・だから。
ガララ、とゆっくり戸をあける。
「・・・・・・・・・・・・」
中に人は・・・・・・いない。
ただ電気がついていただけ。寒いのは変わりない。
ただ帰るときに電気を消し忘れたんだろう。
「・・・・・・・・・・・・ははは」
悲しい笑みを零す。
ほら・・いない。ここには誰もいない。
神様の悪戯だよ。ほら、ちょっとした悪戯。たいしたことないよ。
でも・・・・・でも・・・・どうして・・・
「っ・・・・っく・・・・うっく・・・・」
涙が零れた。
なんで涙が零れるの?何に対して泣いてるの?・・・・・・・期待。裏切られたくらいでなんで泣いてるのさ?
すっかり弱くなったなとつくづく思う。たかが期待通りじゃないくらいでどうしてだろう?心が崩れ落ちていきそう。
きっと・・・・夢のせいだろう。
悲しい夢。何もない。誰もいない。だから会いたかった。それはまるで・・・・・・100年後の出会いみたいに。
「うっく・・・・圭ちゃんっ」
誰もいない・何もない場所で自分を抱きしめる。
強く強く。温めるように慰めるように。
会いたい。圭ちゃんに会いたい。でも・・・今は声だけでも聞きたい。
大好きな声。優しくて熱い声。私の心を揺さ振り一筋の光。あなただけが・・・・いて欲しい。
手の力が強くなる。もう・・・・慰めもない。ただこの気持ちを早く忘れたかった。
「会いたいよ・・・・圭ちゃんっ」
涙を零しながら負の感情を曝け出す。
でもこの感情の行き場はない。だって、ここは無の世界。なら感情はさまようしかないのだから。



時刻は20時を回っていた。
暗い保健室。それはまるで私の心をイメージさせる。
ゆっくり流れる時間。あれから何分経ったかわからない。もしかしたら何時間かもしれない。
でもそんなものは関係ない。時間なんて関係ない。
関係あるのは自分の孤独さ。そして、どうしようもない恐怖と悲しみだった。
暗いからと言うわけじゃない。むしろ暗い方が落ち着く。
私に光は眩しすぎる。
「・・・・・・・・・・・・ははは」
意味のない笑い。笑ってるけど顔は全然笑ってないのわかる。
光が眩しい。それは私のことを言っているみたいだ。
園崎家には闇の歴史が多数存在する。むしろ表の歴史よりも裏の、闇の歴史の方が多い気がする。
殺しもたくさんある。でもその中で一番知られているのは祭具殿だろう。
あれは拷問部屋。何百年も前からあの拷問部屋は使われた。今だって使った記憶がある。
私はまだ殺しはしていない。でも拷問にかけたことがある。
それはまだ私が小さかった頃。確か、ダム戦争の前だったはず。
どんな人かは覚えてない。ただ覚えているのは悲鳴が部屋中に響いて血が体についたこと。
「・・・・っ」
今思い出すだけで寒気がする。
血の匂い。断末魔。そして、手に残る拷問の手。
汚れた手。血の染まった手。元々そんなことをしていたのが私だった。
そんなことを・・・・・・・・すっかり忘れてた。
「・・・・・・・・ごめん・・・・・・圭ちゃん」
瞼を閉じる。見えるものは漆黒の闇。
今一度闇に落ちよう。それが・・・・・・・私の行くべき道。だから、私は一人だけでいい。



気が付くと外は一面真っ白だった。
吹雪の音が窓を揺すりたくさんの雪が積もってるのが本当にかすかだがわかる。
外はもう白い世界。風が強くて窓が割れそうに思えてしまう。
こんな光景を目で見ることになるとは思いもしなかった。
「これじゃあ帰れないな」
軽い溜息をしながら重い体を起こす。
かなり身体が冷たい。おかしなところで寝たのが仇になったかもしれないな。
指先が凍るように硬くてうまく動かせない。寒くて眠気が襲ってくるが眠れない。
「・・・・っ!」
バンッ!
壁を思いっきり叩いた
「よし。少し楽になった」
手が痛みで動きやすくなる。ちょっとしたきつけだ。
少しジンジンとするが今はこれが心地いい。寒気なんかより全然マシだ。
そしてその手で頬を叩く。
痛い。でも眠気が少しだけ吹っ飛んだ。一時的なものだけど今はこれで十分だ。
ビュービュービュー
二階から雪が入る。
さっき、ガラスが割れたから当然なのだがこの時間帯とは不幸な出来事だ。
そのせいで廊下が一気に寒くなる。
寒い。しかも頭が痛い。
俺は逃げるように教室に向かった。でも何にも見えない。あるのは闇。
そう言えば、教室の明かりはどうしたんだ?・・・・・・・・っく、考えている暇はない!
しかたなく壁を伝って前に進む。そして、戸についた事が触れててわかった。
勢いよく戸を開けてすぐに閉めた。
誰もいない教室。悲しい風景。風の音。
「・・・・・・切ないな」
一言感想を置いてすぐにコートと手袋を身につける。
少し温かい。でも寒いことには変わりなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ふともう一着のコートが目に入った。
・・・・・・・・・少し悪いが。
もう一着を借りてそれを羽織る。手にしっかりと握られていることを確認して戸を開ける。そしてそのまま保健室に走る。
「・・・・っく!」
足に痛みが走った。どうやら挫いたらしいな。
痛みに耐えながら走る。
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
息が切れる。
我ながら無理をしたな、と思いながらフラフラしながらも保健室の戸を開けすぐに閉めた。
クラッと目眩がした。でもまだあと少し・・・っ!
そして、前に一歩出ようとした瞬間、俺の体はバランスを崩す。
倒れ込む体。踏ん張りたいが足が出ない。
バタン、と倒れた。眠気が一気に襲ってくる。気を抜いたからだろう。
瞼が自然と閉じる。もう頭が機能していない。
俺は成すがままに眠ることを余儀なくされた。手に握られた魅音宛の薬は俺の手の中に大事に埋め込まれた。
それは・・・・22時の出来事だった。


夢を見た。怖い夢。
たくさんの人が死んだ。血まみれになった雪の日。みんな誰なのかわからない。
ある人は頭がない。ある人は脳みそが見える。またある人は肉片になっていた。
嫌だ・・・やめて・・・見せないで!こんなの・・・・見せないで!
そして私の視界にはもっとも残酷な光景が映し出されていた。
それは・・・・・・圭ちゃんの腸。血まみれになってミミズのようなものをイメージさせた。
そして、それを・・・・私は高笑いしながら満足そうに食べていた。


瞼を開けた。
気分は最悪。こんなに最悪な目覚めは人生初だろう。
気持ち悪くなって吐きそうになる。でもそれは堪える。
身体中が凍っている。血液が流れているか不安だ。
絶望の真っ只中にいた私は肩で息をしていた。
「けい・・・ちゃん・・・・っ」
また自分を抱きしめた。涙までも流す。
胸が痛い。まるで刃で貫かれた感じだ。でもその痛みは今までで最高だった。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
暗い考えだといいことがないと言うけど今それを身に染みるほど思い知った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・やめよう。
考えを放棄する。もう何も考えない。もう一度寝よう。朝まで寝ていよう。
心でそう決意した時、息遣いが聞こえた。
「・・・・・だれ?」
息のする方向を向く。そこにいたのは
「っ!!!」
さっき会いたかったあの人だった。



意識がはっきりしてきた。でも瞼は開けなかった。
なんでだろうかわからない。開ける気になれなかった。
開けたらいけないと思った。開けてしまってはダメだと思った。
でも・・・・・ゆっくりと、かなり重い瞼を開ける。

視界に入ったのは闇だった。何かを被せられているのがわかった。
ハンカチ?いや、違う。これは・・・コート。
「うっく・・・・っ・・・っく・・・うっ」
この声・・・・魅音。泣いてるのか?
不安になってしょうがない。大切な彼女が泣いてる。それを俺は見逃せなかった。
コートを取ろうとする。でも手が・・・・縛られてる?
起きようとする。でも起きれない。縛られているわけじゃない。身体が言うことをきかないんだ。
「魅音・・・魅音なんだろう?」
できる限り大きい声で魅音の名を呼ぶ。でも返事はない。
「なあ魅音。わかってるんだぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何も言わない。泣いているのかもわからない。もしかしたら声を抑えているのか?
ちくしょう、なんで動かないんだよ!
「魅音。どうしたんだ?一体これは」
「・・・・・・・圭ちゃん。黙って聞いて」
心のない声。そして突きつけたのは厳しい現実。
想像は少しした。こうなると時って魅音が自分の不安を話すんだよな。
でも今回は違った。それは、言いたくないと言う意思が働いていた。その思いが俺の心を大きく揺さ振った。
「私ね、気づいたんだ。本来あるべき自分の姿に」
「姿・・・・?」
「本来の私はこんなのじゃダメなの。もっともっと強くて、そして・・・・・・・残酷」
「!!!魅音、お前っ」
「だから、私。圭ちゃんのためにも・・・・私のためにも・・・・今の関係を切りたいと思ってる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ショックで何もいえなかった。身体も凍りつく。
声にもならない叫びが俺の中から込み上げてくる。
聞きたくなかった。魅音からは、絶対に聞きたくなかった。
「無理やりなのはわかる。でも、もう決めたことだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「高校に行くのもやめてずっと本家で過ごすよ。そこでずっと頭首としての勉強をして生きていくよ」
「・・・・・・・・・・・・み・・・・・お、ん」
「そして、正式な頭首になって雛見沢を変えていくよ。それでずっとここで過ごして一人で・・・死んでいくの」
唇を噛む。血が出てくるのがわかった。
何も言えなかった。声が出ない。魅音の名前を呼ぶことしか・・・俺にはできない。
俺は・・・・・・・・・・・無力だ。
「それが鬼としての定め。そして鬼は私の代で終わらせる」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「圭ちゃんには好きな道を選んで欲しい。私以外の・・・・好きな道を。それだけが・・・・真の私の望みだよ」
いつも通りの俺なら何をしていただろうな。
きっと魅音を抱きしめて考えを否定するだろう。でも、今の俺には出来ない。
魅音の感情が身体全体に寒気を呼んだ。心は死んでしまいそうなほど痛い。まるで心臓を握られている気分だ。
負の感情がここまで恐ろしいものだと初めて知った。そして単純なことではないと俺は悟った。
「これから私は魅音じゃない。頭首魅音として生きる」
魅音は泣いてる。声も心も涙を流している。
俺も涙を流す。それは彼女のための涙じゃない。俺自身の・・・・無力さを呪った涙だった。
「魅音・・・・・・せめて顔を見せてくれ」
「・・・・・・・・・・・・・いいよ」
コートが目の前から剥がされる。
そこにいたのは
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」
涙で酷い顔になった魅音の姿だった。
「・・・・・・魅音。そんなの間違ってる。それじゃあお前には何も帰ってこない」
「・・・・・・ううん。こうしないと・・・・・私」
自分の抱きしめながら魅音は俺を見て
「圭ちゃんを殺すことになる」
今まで一番辛い表情を俺に見せつけた。


続く
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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