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クリスマスの夜 其の参 プレゼント

2007–12–24 (Mon) 00:47
ここで本番ですね(性的な意味でじゃないから!!
さあどうなるかね、恥ずかしがり屋の魅音は。




気がつくと日付は変わっていた。
時刻は0時。みんな今日はお疲れらしい。まあ元凶は私たち3人なんだが。
「それでは。今日は楽しかったですわ魅音さん」
「あはは、食事会になっちゃったけどね」
「でもプレゼント交換は出来たのです。それだけで僕は満足なのです、にぱー☆」
梨花ちゃんの言う通りだ。
一応、プレゼント交換は無事に出来た。でもそれはくじ引きに近いものだったが。
結局のところ、私のプレゼントは梨花ちゃんに。圭ちゃんは羽入へと渡ってしまった。
なんだか仕組まれた気もしなくはないがまあしょうがない。
本当のことを言うなら圭ちゃんに渡ってもらいたかった。でも、本命はまだ私の手にある。
「それじゃあ魅ぃちゃん。また学校でね」
「うん。気をつけてね。変人に会わないようにねぇ」
冗談をいいながら私はレナに手を振った。レナは今日と言う日が本当に楽しかったと言うように手を振りながら園崎家を後にした。
「それじゃあ私たちも帰りましょうか沙都子、悟史君」
「そうだね。帰ろうか二人とも」
「な、なんで詩音さんまで」
「沙都子、ねーねーですよ??」
詩音はスタンガンで沙都子を脅してる。少し哀れな気もする。私も十分哀れだが。
結局沙都子は泣く泣く『ねーねー、ごめんなさいませ』と泣きながら帰っていった。
その時の悟史はとても楽しそうに笑いながら帰っていたのが印象的だった。
「それじゃあ僕たちも帰るのです」
「はいです。圭一、魅音。さようならです」
「さようならです。避妊は忘れずに」
「「なっ!!!???」」
梨花ちゃんは最後の最後まで黒かった。
今日の梨花ちゃんを見てそれだけしか思いつかなかった。
そんなことで梨花ちゃんも羽入も帰ってしまった今、門の前にいるのは私と圭ちゃんだけだった。
「・・・みんな、帰っちまったな」
ふと圭ちゃんはそんな言葉を漏らした。
私は「・・・そうだね」と相槌を打って空を見た。
綺麗な星たちがそこらじゅうにたくさんあった。心がとても落ち着く光景でうっとりしてしまう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今日は満月。綺麗な光が星とあっていて幻想的だった。
「・・・魅音」
「はぅ・・・」
不意に圭ちゃんは私の肩を引き寄せた。情けない声を上げてしまって顔が真っ赤になった。
本当に圭ちゃんは不意打ちが上手いんだから。
「綺麗だな。空も、魅音も」
「~~~~~圭ちゃん!!!」
また不意打ちだ。恥ずかしくて嬉しくて頭がどうかしてしまいそうだ。
でもこんなこと、できないと思ってた。大好きな人と空を見るなんて。
そう考えると恥ずかしいより嬉しいの方が強い。
「えへへ♪」
ふと笑みを零した。
「ん?幸せそうだな」
「うん。なんだか恋愛系のドラマのワンシーンみたいで、幸せだよ」
「・・・そっか。俺も魅音のかわいい姿を見れて幸せだな」
「ふぇ・・・・・・あ、ありがとう」
反射的に情けない声を上げて反射的にお礼を言ってしまった。
突っ込んでおこう、と思ったけどどうしても嬉しくてお決まりのパターンに行ってしまう。
でも、いいか。今の圭ちゃん、本当に幸せそうに微笑んでくれた。
それだけで十分過ぎるほど満足だった。
「ところでクリスマスはどうするの?」
ふと頭に過ぎったことを訊いた。
実のところ、このことを訊くことをすっかり訊き忘れていた。だから念のために今訊いてみた。
「魅音とすごす」
「ふぇ・・・?」
「当分両親が帰ってこないんだ。だから当分は魅音とすごす」




そんなことで私は圭ちゃんの家でメイド・・・じゃなくてお世話をすることになった。
未だに家事が出来ない圭ちゃんに呆れながらも私は『OK』を出した。本当は二人で居られることが嬉しいのだが、そんな恥ずかしいこと言えないよ。
でも今はそんなことを考えている場合じゃなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
片手にはプレゼントのマフラーがあった。でも渡せない。
恥ずかしくて渡す勇気が出なかった。
圭ちゃんはコートを着ているだけで寒そうなのに。私はそれを知っているのに渡せない。
深夜は寒さのピークだと言うのに私は・・・。
勇気出せ私。恥ずかしがるな。
「あ、あのさ」「あ、あのさ」
私たちは同時に声を掛けあった。
「「///////////////////////」」
そこで目もあってしまって恥ずかしさが込み上げてきた。
顔が熱い。恥ずかしい。
空気に触れるたびに顔が寒い。でも熱い顔には少し刺激が強すぎ。
「・・・け、圭ちゃん」
「な、なんだよ?」
「・・・いや、何か・・・言おうと・・・してた、から」
「そ、そう言う・・・魅音・・・こそ」
うまく会話が続かない。それに動揺しているのがバレバレだ。
だけどそれは圭ちゃんも同じ。そう考えると同じ気持ちを共有するのは悪くないと思った。
「で、なんだよ・・・?」
「圭ちゃんこそ・・・何・・・さ?」
「俺は・・・いいよ・・・魅音から・・・」
「私も・・・別に」
歯切れの悪い会話が続く。
少しずつ戻ってきているのだがどうにも本調子になれない。きっと圭ちゃんが近くにいるからだ。
「レディ―・・・ファースト・・・だ」
「べ、別に・・・・・・」
否定しようと思ったがやめた。きっと否定しつづければこのまま続くだろう。
だから覚悟を決めて渡そうと思った。
「じ、じゃあ・・・言うよ。いいよね?」
「・・・ああ」
心臓がバクバク言ってるのがわかる。言葉だってうまく言えない。
どこまでいっても私は奥手だな、と嫌だなと思うほど実感した。
「け、圭ちゃん・・・今日は・・・・・・その・・・楽しかった・・・?」
「あ、ああ。そりゃあ・・・楽しかったに決まってるだろう」
「そっか・・・・・・で、さ」
まどろっこしいと思いながらもそれを治せない自分がいた。
結局のところ恥ずかしいわけなのだ。渡すだけなのに恐ろしいと思えるほど恥ずかしくてしょうがない。
「プププププププププレゼントはどうだった?」
「もちろん満足だぞ。個人的には魅音のが欲しかったが、な」
「はぅ・・・」
そこで圭ちゃんは私の頭を撫でてきた。また調子が狂うな。
でも・・・覚悟を決めろ、魅音!!
圭ちゃんッ!!!!!
声がおかしな方向に裏返りながらも私は自分のプレゼントを圭ちゃんに手渡した。
もちろんながらも圭ちゃんは驚いた表情で私を見ていた。
「み・・・お、ん。これ・・・は?」
「私から・・・圭ちゃんへの・・・プレゼント」
真っ赤になった顔が夜風にあたって心地いい。
それでも熱い顔を隠しながら私は必死に圭ちゃんに想いを告げる。
「やっぱり・・・彼女、だから。こう言うものを作らないと思って・・・だから・・・その、ふぇっ!」
そこで圭ちゃんは私を抱き締めてくれた。暖かい体温が身に染みるほど感じられる。
もはやこれは嬉しいと言うしかなかった。少し恥ずかしくて顔が真っ赤だけど。
「ありがとう。すげぇー嬉しいよ。魅音、本当にありがとう!!」
圭ちゃんは飛び上がるように喜んだ。それがとても嬉しくて泣きそうだった。
いや、もう泣いてるかな。
「圭ちゃん・・・っく・・・」
「泣くなよ。喜んでるんだから。っと開けていいよな?」
私は無言で頷いた。涙を拭きながら私は圭ちゃんの開ける様を見た。
綺麗に丁寧に開けていく圭ちゃんを見て少し印象が変わった。圭ちゃんなら子供みたいにビリビリ破くと思ってたけどな。
「うわあー。マフラーか。女の子らしくていいな。ありがとうな」
「ははは、女の子らしい、か。でもいいや」
「意外に長いな。って、うお~~~~!」
そこで圭ちゃんが驚いたのは詩音の『工夫』というものにだった。
「俺と魅音の名前じゃないか。それに・・・この姿は俺か?」
「うん。それと私もいるんだよ」
圭ちゃんが驚いたのは左右の端のほうに書かれた私たち二人の名前。
『前原 圭一』『園崎 魅音』と頑張って縫って書いた名前。
でも何故端かにはちゃんとした意味があった。
「名前が離れてるけど付けてみるとちょうど、くっ付くんだよ」
「ふぅ~ん。どれどれ・・・あっ、本当だな」
マフラーを巻かれるとわかる。一気に近くなった私たちの距離。
これは『離れていても交われば(巻けば)繋がる』と言う意味らしい。よくわからないがなんだか恥ずかしい気がしなくもない。
「でもこの糸で書いた姿は近いな。しかも手を繋いでるじゃないか」
「これは今の私たちをイメージしてみたんだよ。こんな風に」
そう言って私は圭ちゃんの手を握って横に並んだ。
それを前から見る姿とマフラーに書かれた姿はほぼ同時だった。
「これには『この思い出を忘れないように』って思いがこもってるんだよ」
笑いながら言うと圭ちゃんも釣られて微笑んだ。それがとても嬉しくてまた明るくなる自分がいた。
「でも、長くした意味はわかるぜ。こう言うことだろう?」
そう言うと圭ちゃんはマフラーを私の首に回した。
圭ちゃんの温もりを含んだマフラーは少し暖かかった。
私は何も言わずに圭ちゃんに肩を預けた。
「・・・恋人みたいだな」
「・・・そうだね」
改めて圭ちゃんの恋人だと実感できた。
それが心を満たして暖かかった。
「・・・大好き
ボソッと私は呟いた。



圭ちゃんの家に着いた途端、一気に疲れが襲ってきた。
眠気が襲ってきてあくびも出た。
「眠いのか?」
「うん。今日は色々あったから」
「酒を飲んだからだろう。まったく」
呆れた口調で圭ちゃんは家に上がる。私の遅れて上がる。
相変わらず見慣れた光景。でも人気が無いからかとても寒い。
「このまま寝るか?」
「う~ん。少ししてからでいいや。眠いっていってもすぐに寝たくないし」
本心を言うと圭ちゃんは理解したように頷いた。でも寝たくないと言った意味は絶対にわかってない。だって鈍感だから。
「なら部屋を暖めるか。とりあえず居間に来いよ」
私の手を握りながら圭ちゃんは居間へと向かった。
電気を点けるとそこは悲しいクリスマスだった。あったのは小さいツリーが立て入るだけであとは殺風景だった。
「悪いな。家はクリスマスの準備の時間が無かったものでな」
「あ、うん。忙しかったんだよね」
『まあな』と苦笑いしながら石油ストーブをつけてソファーに座った。私もつられて横に座った。
「この時間はいい番組はやってないな」
リモコンを掴もうとした手はそこで止まった。
無音の静寂。冷たい部屋。ソファーからの俯瞰の虚しい光景。
なんだかいい気分にはなれなかった。まあ、この虚しい殺風景を見たら当然だろう。
「圭ちゃんの家っていつもこうなる?」
「ああ。東京にいた頃はクリスマスなんて意味を持たなかったからな」
ああ、そうか。圭ちゃんは勉強三昧だったけ。
そう考えると同情してしまう自分がいた。
「それに、クリスマスにいい思い出はなかったからな」
「・・・そう」
訊いてはいけないことを訊いたみたいだ。
一気に空気が重くなったみたいで言葉が出なかった。
「気にするなって。あくまで過去の話なんだから」
「あ、うん」
頭を撫でながら圭ちゃんは言うけど私としては少し気が晴れなかった。
むしろ、このままではいけない、と思い始めた。
「ねぇ、圭ちゃん」
「ん・・・?」
「今から飾らない?」
「え・・・?」
呆気を取られたように圭ちゃんは驚いた。でも私は真面目にそうしたほうがいいと思った。
きっとこのままで終わったら悲しい。それに今日はクリスマス。まだ全然大丈夫。
「道具くらいあるでしょう?だから、今から飾ろうよ」
「・・・魅音」
「ささ。せっかくクリスマスなんだから豪勢にいこうよ。ねっ?」
しばし圭ちゃんは考え込んだが、しばらくして諦めたように頷いた。





「よしっ。こんなところかな」
手を叩きながら飾られた部屋を見た。
うん、さっきよりはいい。明るくなったし虚しさもなくなった。
部屋が変わっただけでその場の雰囲気も随分変わったみたいに思えた。
「あんまりものがなかったけどな」
「でも十分だよ。これはこれで私は綺麗だと思うよ」
微笑みながら再度ソファーに座った。圭ちゃんも私の横に座った。さっきとは対照的だった。
「まあ、魅音の方が綺麗だけどな」
「も~う。圭ちゃん☆」
圭ちゃんの肩に頭を預けた。
さっき渡したことによって吹っ切れたみたいで圭ちゃんにすんなりと甘えられた。
圭ちゃんは微笑みながら私の頭を撫でてくれた。やっぱり私は撫でてもらうのは好きなんだな、と思った。
「そう言えば、眠くないのか?」
「眠いよ。でももう少しこうしていたいな」
頭を預けながら圭ちゃんの手を握った。こうすると落ち着くのが不思議だ。
「別に、ここで寝てもいいぜ。俺がずっといるから」
「圭ちゃん・・・・・・ありがとう」
圭ちゃんに言われて私は目を閉じた。すると一気に溜まっていた眠気が襲ってきた。
ああ、これならすぐに寝ちゃうな。
少し勿体無い気がした。だから。
「圭ちゃん・・・大好き☆」
本格的に眠る前に私は圭ちゃんにキスした。
これで、眠れるね。喜ばしい感情を胸に残しながら私は目を閉じた。
今日どう過ごすかは起きてから決めよう。きっとデートだろうけどね♪




眠った魅音を起こさないように部屋を出た。そして、自分の部屋に向かった。
「サンタってのも大変だな」
毛布とプレゼントを持って階段を下りた。
そして、電気を消して家を闇に変えた。
「・・・喜んでくれるといいが」
不安を抱きながら魅音の横にプレゼントを置いた。
「圭ちゃん・・・むにゃ、むにゃ」
寝言を言う彼女の頬を優しく撫でて毛布をかけた。
「おやすみ。起きたら一日デートだぜ」
二人で一枚の毛布を共有しながら本当の眠りについた。
起きたらあいつの笑顔が見れたらいいな。
そう、思いながら。

君に、メリークリスマス


ー終ー




なんだか自分らしくないですね。やっぱり調子悪いのかな?orz
恥ずかしがり屋を組み込んだ魅音を多数入れた作品でした。恥ずかしがり屋は久々だったものでどうにもしっくりこなかったな。
まあおかしな部分がありますが、とにかく眠いので寝ます。健康は作品の完成度に関わりますから^^:
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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