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2008–07–16 (Wed) 23:49
リクエスト=風邪をひいて倒れた魅音に膝枕をしてあげる圭一。

昼ドラみてぇ~な話だなorz



「よーーーし。部活始めるよ!!!」
いつものように魅音の声が教室中に響いた。
その声を聞いた瞬間部活メンバーの中のスイッチがオンになった。
「よっしゃ!!今日こそボコボコにしてやるぜぇぇーーー!!!!」
「をっほっほっほ!!!圭一さん、その言葉。そっくりそのままお返ししますわ」
「何を!!!沙都子、今日もてめぇをボコボコにして泣かせてやるぜぇぇ!!!」
そして、圭一と沙都子は火花を散らしながらわーわーと騒ぎ始めた。
それを見ていたレナは"かぁいいよ~~☆"と沙都子に目をつけ、梨花は"今日も波乱の予感です。にぱー☆"と表情には出さないが部活モードに入っていた。
「さ~てさて。今日も面白くなりそうだね。くっくっく」
そんな光景を見ていた部長の魅音は不敵に笑いながらロッカーを漁った。
異次元ロッカーといわれた魅音のロッカーにはいろいろなゲームがある。魅音は久々にと奥のほうを探し"あれ"を取り出した。
「んじゃ。今日は久々に"推理ゲーム"と行こうか!!!」
ゲーム名を宣言するとメンバーは机を合わせ自分の席に座り部長がカードを配るのを待った。
「魅音。配るときにイカサマはなしだぜ」
「くっくっく。圭ちゃん、それを言うならイカサマかどうか配るときに見てなよ」
"ごもっともだ"と圭一は苦笑いしながら魅音の手元を真剣に見つめた。
魅音は圭一の視線を意識から飛ばしカードを入念に切った。魅音にとって圭一に見つめられることが部活中最大の障害でもあったからだ。
しかし圭一はそんなことも知らずに魅音の手だけを見つづけた。
小さな手。切るごとに手とカードと比べると手の小ささがわかる。あまり意識したくないが魅音も女の子だと圭一は思う。
「………ふぅ。これでよし」
魅音は少しだけ気持ちが高ぶってしまった。だからついつい深呼吸をしてしまった。
「………………」
圭一は魅音にはイカサマはないと手を上げて示した。
「確かにイカサマしてないね。レナもわからなかったな、な」
「そうですわね。魅音さんならやると思ったんですが」
期待はずれの目が魅音に注いだ。
「ま、まあ。……調子が悪くて、さ」
「ふぅ~ん。調子、ね~」
魅音の態度に圭一は疑いの目を向けた。
「な、何さ……」
「…………………………いや」
そう言って圭一は座りなおし何事もなかったかのように目の奥を燃やした。
「さてさて。部長の調子が悪いなら今日は楽勝か。くっくっく」
「ほ~う。言ってくれるねぇ。んじゃ、そう言ったことを後悔させて上げるよ。くっくっく」
怪しく笑う二人。どこからどう見ても怪しい。それに黒い。
「みー☆やる気満々なのです」
「私たちも負けてられませんわね。圭一さん!!! 今日も楽しい監督のメイド教室に招待させてあげますわ!!」
「はぅ~☆ メイドさん、かぁいいよ~~☆ 今日もレナがお持ち帰りぃ~~~」
部活モードに入ったメンバーは、自分の欲望のために怪しい笑みを零しながらゲームに望んだ。




「犯人は"レナ"!!!! 凶器は"斧"で犯行現場は"学校"だーーーー!!!!!」
圭一は確信を持ちながらそう高らかに宣言した。そして答え合わせをすると、圭一の答えは正解。
「はぅ~~~~~~!!!??? また負けちゃったよぉ~~~」
「なはははは!! レナよ、やはり頭を使うことは苦手だったみたいだな」
「みー☆ 最下位から逆転した鬼畜がよく言うのです」
「梨花ちゃん……鬼畜って言うのはどうかと…」
魅音は冷静にツッコミを入れるが梨花ちゃんは何事もなかったかのように"にぱー☆"と笑った。
「では、童貞なのです☆」
「……………もういいよ」
魅音は諦めたように溜息をついた。
「????? 梨花が何を言っているかさっぱりですわ???」
「みー☆ 家に帰ったら僕が優しく教えてあげるのです」
梨花ちゃんの言葉に、圭一とレナと魅音は"明日、沙都子は休みだな"と思いこれからの沙都子に同情した。
「とりあえず、最下位はレナに決定!!!」
「はぅ~~~~~~~!!!!」
「罰ゲームは監督のところでメイドについての授業だーーーー!!!!」
圭一は喜びを全面に出し、大声で宣言した。すると、
「メイドと言えば、私ことイリーにお任せをーーーーー!!!!!!」
などと窓ガラスを破りイリーは学校に侵入してきた。その行動はどうみても変質者だった。
「メイドこそが美! まさにこの世はメイドで出来ている!!! そして、私の体はメイドで出来ているのだ!!!」
「「「「……………………(出た)」」」」
「メイドこそ世の中。メイドさんさえ入れば宇宙の征服、いや天国と地獄すら手に入れることが可能である!!!!」
「「「「…(いや無理だから)」」」」
「さあさあ皆さん。まず最初の一歩の"宇宙メイド化計画"に参加を―――ぐはぁ!!!!」
沙都子のトラップが発動。
「「「「……………………………」」」」
部活メンバーは一同に静かに変質者を見た。……頭に穴が出来ていた。
「……沙都子、これ何口径の銃弾だ?」
圭一は恐る恐る聞くと"12口径"と何事もなかったかのような答えが返ってきた。
「監督なら原子爆弾を何個落としても死にませんわ」
「そうなのです。"体はメイドで出来ている"変体さんはその程度では死にませんなのです☆」
監督の評価は確かにその領域だろう。それを聞いていた残りの三人は"そうか"と納得した。
「んじゃ、罰ゲームをしてもらおうかね~レナ~~」
「はぅ~~~圭一君の"童貞"!!!!」
「違うのです。"鬼畜"なのです☆」
「違いますわ。"ケダモノ"ですわ」
プチっ。
「…………………へ、へへへ。へへへへへへへ」
瞬間、圭一は壊れた人形のように笑い始めた。
「……け、圭一…くん…?」
「監督、いやイリーよ!!!! レナ・沙都子・梨花ちゃんにメイドとは何たるかを教えてやれーーーー!!!!!」
そして、崩壊した。
「了解した!!!!!! Kェーーーーーー!!!!!!!!!!!」
「か、監督!! けいいちさ」
「さぁ、天国へと旅立ちましょう!!!!!」
その言葉を残して、三人(巻き込まれた二人と罰ゲームの一人)はイリーと共に消え去った。
「……………人間かよあいつ」
圭一は思う。"音も後もなかったかのように消え去るやつは人間なのか"と。
「……まいっか。どうせ明日は休みだし居所もわかってるし」
無駄に考えないように自分に言い聞かせた。…現実逃避の一つであったのだが。
終わったと思い悲しくなる教室。なんとなくなのだが居心地が悪い。
「…………帰る、か」
圭一は鞄を持ち教室から出ようとした。
「………あれ?」
そこであることに気づいた。そして、確信に変わった。
「やっぱり風邪だったんだな」




自分が風邪だと気づいたのは昨日の夜からだった。
頭痛、喉の痛み、そしてダルさ。元気な自分が風邪だとわかった時、珍しいとそのときの魅音は思った。
深夜までの飲み会。次期頭首の仕事。習ったことの復習と次の場所を想定した予習。
最近までのことを頭に思い浮かべ"疲れだろう"と予想を立てた。
そして、風邪薬を飲む前に頭痛が酷かったため布団に転がりそのまま寝てしまった。
翌日の魅音は、"頭痛が引いたから大丈夫だ"と判断しいつも通りに登校した。しかしそれが油断だった。
二時間目辺りから頭痛は再来し魅音は"しまった"と風邪薬を飲まずに来たことを後悔した。
そして、頭痛に耐えいつも通りに過ごし心配させないように思い部活をした。だが途中で頭痛が本格化し喉も痛み始めた。
罰ゲームで盛り上がる最中、魅音は消えそうな意識を保ちながら保健室のベットで転がっていた。
だがベットといってもその場に倒れるのが限界だった。
「…………やばっ」
感じるのは頭と喉の痛み。そして額に手をやると予想通り熱かった。
"無理しすぎたか"と今更自覚し、少しだけ眠ろうと瞼を閉じた。
眠気が一気に襲いかかる。しかし今のそれは心地のいい感覚だった。
"起きたら急いで帰って休もう。"
魅音は眠りにつく瞬間までそうしようと頭の中で繰り返した。早く治したいが故の念じだった。




圭一が魅音の異変に気づいたのは部活のシャッフルの時だった。
熱っぽそうな瞳と赤い手のひら。そして何より何かに耐えるような表情。
圭一は少しだけ罪悪感を感じた。
魅音の風邪は数日前、風邪気味だった圭一が移したものだった。だがそれは杞憂だったのかもしれないが圭一は確信を持ち合わせていた。
勉強に付き合い熱心に勉強する魅音。そのせいか二人ですごす日も多かった。
それのせいだろう。圭一の風邪が治るのと同時に魅音も風邪を引いたように鼻声だった。
そして部活中もそれが気になっていた。
"まったく。人の気も知らないで"
呆れるに呆れため息しか出なかった。
他のみんなも気づいていたはずだったのだろう。しかし言わないなんて人が悪いと思った。
でも今更何かを言っても遅い。他のメンバーはメイド狂によって天寿を全うした。今この状況では圭一しか魅音の看病をするしかなかった。
「本当に面倒のかかる奴だよ」
しかし愚痴を零しながら妙にあるものが胸に引っかかった。
「…………………」
違うとは言えなかった。それがなんとなくよかったと思った。




魅音は少女。だからこんなことを考えたりもする。
"目が覚めたら好きな人が看病してくれている。そして起きるとおはよって挨拶してくれる。"
少女マンガやドラマでのお決まりのパターン。安い演出だが憧れる少女も少なくはない。
むしろそうであって欲しいと思う自分がいる時点で魅音は少女だ。ただ彼女は自信がない。それだけだった。
小さな心の少女。しかしそれでも彼女は――――。



苦しそうな息遣い。ただ見るだけでは歯がゆかった。
圭一は魅音の頭を膝の上に乗っけた。世間で言う膝枕だった。
しかしなんでこんなことをしたのかわからなかった。普通に枕で寝かせて布団をかけて見守ってあげるの一番だと思ってる。
なのに、何故なのか。
「………………」
圭一の視線の下には苦しそうな表情の少女がいた。それを見るだけでも圭一は罪悪感で胸が締め付けられた。
いつも元気な魅音。それがこうも変わることに圭一は興味を持った。
気づかれないように髪を撫でる。さらさらと逃げていく。しかし手がくすぐったく心地がいい。
そして、初めて女の子の髪を意識して触れたことに気づくと途端に恥ずかしくなった。
膝が熱い。やはり熱い身体は風邪だといやな意識をさせた。
無理をさせたのは自分のせいでもあった。気遣いが足らなかった。それが悔しくて唇を噛んだ。
「……………なぁ。魅音ってさ…」
何を言おうかわからなくなった。でも怖いと思う自分もいた。
「……………クソっ」
意気地なし。根性なし。
胸の奥からそんな声が聞こえ悔しかった。





「悪いな。いきなり呼びさしちまって」
「気にしないで下さい。馬鹿お姉のお守りは私の役目ですよ」
詩音が不機嫌だったのは圭一も見て取れていた。いきなり呼び出しを詩音を学校に呼び出したのだから大体は想像していたし愚痴も聞いてやろうと覚悟はしていた。
しかし詩音はため息を漏らしながら、いや~な笑みを浮かべた。
「それで…おいしかったですか?」
「食べてないから。ってかそんな関係じゃないぞ」
「……はぁ~そうでしたね」
詩音は残念というかやはりというような曖昧な溜息をついた。
「圭ちゃんも大人になって下さいよ。目の前に食事があるっていうのに食べないなんてもったいないですよ?」
「妹のお前がそんなこと言うな。それに俺と魅音はそんな関係じゃないって言ってるだろう」
「…………はぁ~~圭ちゃんには心理学を学ぶことをおすすめします」
不機嫌そうに詩音はベットで眠っていた魅音をおぶった。
「まったく、お姉もお姉ですよ。これじゃあ本当に私がお守り専門みたいじゃないですか」
「…………悪いな」
「本当ですよ。圭ちゃん、貸し一ですからね」
詩音は魅音をおぶりながら保健室の戸を開けた。そして、思い出したかのように"そうだ"と圭一の方を向いた。
「圭ちゃん。お姉を膝枕するなんてやりますね」
「なっ!!!!!!」
"どうして"といいたくなった。目撃者がいないのだからばれるわけはないと思っていた。しかし詩音は見抜いていた。
「一時間はありました。なのに枕に汗一つありませんでしたよ。そして不思議なことに圭ちゃんの膝が濡れてます」
「あっ………こ、これ、は」
「しかもコップやタオルもありませんでした。ですから、圭ちゃんは…」
そして、一区切り置いて黒すぎる笑みで圭一に言葉を叩きつけた。
「お姉に興味を持って膝枕した。違いますか?」
「……………」
言い返せなかった。正解だったし証拠もある。ここで何か言ってしまったらさらにおかしな方向に発展するのは目に見えていた。
圭一は言い返さないのが最大の足掻きだった。
「クスクス。まったく、分かりやすい人ですね」
「……うるせぇ」
「貸し一とネタ一つありがとうございました。来るのに不満でしたが満足する収穫でした♪」
「…………悪女め」
「お褒めいただきありがとうございました♪ 次は食べるに発展することを祈ります」
「っ!!!!!!!!!」
最後に詩音は魅音のスカートをめくった。そして圭一の反応を見て満足そうに笑って帰っていった。
「あんにゃろぉぉ~~~~~!!!!!!!」
真っ白なショーツ。圭一は明日以降、魅音とどう付き合おうか悩みながら保健室を後にした。
「…………………でも……ごちそうさま」
本心からの変態発言。少し顔が緩んでいた。


*おしまい*


お約束…王道的展開ですな^^: まぁ…たまにはこんな話もいいか。シリアスばかりじゃなければ…。
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感想

相変わらず、最初は奥手な圭一さんですね。
次は本人の許可を貰い、必ず食べる事になりそうですね。

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鉄さん
>遅れてすいません。そしてこんな作品ですが満足していただき安心しました。
原作じゃ…鈍感ですからいつも通りに男友達に接しそうですね。…ぁ、でも澪尽しじゃ…(ニヤニヤ

影法師さん
>奥手なのもいいものですね(書いたくせによく言う
食べますでしょうね。しかも…魅音が相手ですから♪

トロイメライ魅ぃさん
>シリアスばかり書いていたので、少しコメディー的にしようかな、って思ってこんな話ですから……凄いは…言い過ぎ(あはは
甘いのは仕様です♪ やはり甘さがあるから萌えもある(一理ある

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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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