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4eyes

2008–12–25 (Thu) 23:13
1時間で書き上げた薄い薄い話です。
1時間でこれとは。自分がどれだけ遅いか実感しましたorz



夏の時は遥か彼方に感じられる冬の寒さは身体全体を凍えさせた。
時折雪がちらつき、あたりの光景は真っ白な世界。美しさと寒さが交差する季節だ。
道の端には子供たちが作った雪だるまや車のタイヤの後、除雪をした後が残っているのも冬ならでは。雪が降っているからこそ見れる光景であった。
暖かい地方では決して見ることが出来ない光景に圭一は珍しそうにあたりを見渡した。
「雪国にでも来た気分だぜ。しかもこんなに寒いとなると」
コートとマフラーを身につけながらも圭一は寒そうに身体を振るわせた。寒いのが決して苦手なわけではない圭一なのだが寒いものは寒いのだと身体で表現しているようにも見えてしまった。
「もう。そんな大げさに震えなくても」
その隣にいた魅音は呆れながらそんな皮肉を言う。
圭一はそうだなと頷くものの寒そうにする姿は一向に変わらなかった。すると今度はため息をついた。
「しょうがないな。ほら、私の手袋。これ、貸してあげるよ」
寒そうな圭一に耐えられず、魅音はさくさくと自分のしていた手袋を圭一に渡した。
しかし、いきなり女の子から手袋を渡されたりしても圭一は手袋を受け取らなかった。
「な、何やってるんだよ。寒いのは魅音も同じだろう。俺なんかに渡さないでそのままーー」
「いいから。そんな寒そうにしてちゃ私も寒くなっちゃうよ。それにこの程度の寒さ、私にとってみれば朝飯前だよ。なはは」
強がりだと圭一にも理解できていた。いくら十何年住んでいるとしても寒いものは寒いはずだ。
それにわざとらしい笑い方は痩せ我慢だ。魅音のことを知っている圭一だからこそ自然とそう察することが出来た。といっても”これが痩せ我慢だ〟とわかる魅音の癖を覚えるのにはかなりの時間はかかったが。
「こら!無理するなって」
「おじさんは無理なんてしないもん。圭ちゃんこそ無理しない、無理しない」
強引に押されながらも圭一はそれを受け取るのを拒んだ。だが魅音は無理やりにでも圭一に渡そうと必死だった。
お互いに引かない状態で無駄に体力を削りあい一応だが暖まってきていた。
「あーーーーわかったわかった」
魅音のしぶとさに圭一はすぐに折れた。ある意味優しさでもあったがここでは優しさなのかどうか…微妙である。
「うんうん。遠慮しない遠慮しない。風邪なんて引かれちゃ困るもん」
魅音に渡された手袋をしぶしぶと両手につけてみた。少し小さいが暖かくこのままつけていたいと思ってしまう。
が。納得のいかない結果になってしまった圭一には素直に喜べるものではなかった。
「どう?暖かいでしょう」
「ああ……確かに暖かいな」
お前がしてれば、な。
心の中で思いながら圭一はこっそりと苦笑いした。
その魅音はというと手袋なき両手をコートのポケットに入れた。寒そうな仕草はしていないが入れた手をポケットの中で動かしたり、寒くならないように暖めた。
魅音の手に圭一は気づくとその腕を掴もうとした。
「ささ。早く行こうか」
しかし圭一の手から逃れるように魅音は先を歩く。だが歩くスピードを少し上げて先頭を行く魅音に圭一は強引に腕を掴んだ。
「その前に。寒いくせに我慢しやがって」
「いや~おじさんには訳がわからないな~」
明らかに嘘をついていたことは圭一にもわかっていた。
自分のことをおじさんと言うところと言葉を濁すように伸ばすところ。明らかに動揺をしていると見るしかない。
圭一はその手を引き出すと手袋をした手で優しく包み込んだ。
「あぅ……」
「まったくさ。寒いなら寒いって言えばいいだろう」
呆れながらため息をつく圭一に対して魅音は体温が十度ぐらい上がった。
「けけけけけけけけけけけけけいちゃぁん!!」
「なんだ。そんな動揺して」
「いや!!!…その……顔が…」
「顔……?……ああ、顔か」
魅音の言葉の意味がわからなかった圭一だったが顔と言われ、魅音を見た。
「…………………」
「~~~~~~~ちかいよ~~」
キスをするにはちょうどいい距離だった。ちょこっと前に進むだけであるのは見つめた相手の唇。
ほどよい赤み。柔らかい感触。艶やかな輝き。今まで何度もキスをしたことはあるがそのときの印象や感触が頭の中でリフレインした。
「圭ちゃん。近いからさ……その、恥ずかしい……というか」
顔を赤に染めながら魅音は圭一から視線を逸らした。恥ずかしさとドキドキに耐え切れなくなったのだろう。
一方の圭一は何も言わず動かないままだった。特に視線を逸らしたり離れようともせずただ人形のように動かないままでいた。
「だから……このままじゃ……ぶつかる…と、いうか…」
「…………魅音」
魅音が離れようとした瞬間、圭一は自分の手を魅音の肩に置いた。
それが何を意味するか、瞬時に理解した魅音は動くことが出来ず金縛りの状態になった。それにかまわず圭一は魅音と視線を合わせた。
「今は…二人だけだぜ」
ぶつかり合う視線は自然と周りへと方向が向いた。
圭一の言ったことは確かに事実。周りはおろか人気すら感じない。むしろここに人が来るのか疑問だと思えてしまうほど静かで恐ろしくなる。
しかし今重要なのはそのことではない。今重要なのは、ここには二人だけしかいないということだ。
「ならさ。……恥ずかしく、ないだろう?」
「あ……あぅ」
言うことも見当たらず反論したくても反論できない自分がいた。自分に素直になるのであれば、魅音はここでどうしてればいいか、という質問はそのまま答えで返すのが正解。
だけど魅音は正解を知っていることがつまらないと思った。つまらない…だから。
「反則だよ。いつもいつも」
魅音は圭一の頬を撫で、
「私が好きなことばかり、知ってるなんて」
圭一よりも先に動き………
「でも、圭ちゃんだから。許すね」




クリスマスなので緊急に書きました。とりあえずあげるか、程度なので薄いのは仕方ないですorz
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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