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客人の謎

2009–10–20 (Tue) 23:07
途中でつまって、さらに短い。
ベアトの口調、わからねえ~




 クッキーと紅茶の香りが部屋中に、甘い香りを漂わせている。
 チョコ味のクッキーは甘すぎず、食べやすい大きさ。それに合わせて、紅茶も甘さ控えめで、ティータイムには良い組み合わせだ。
 俺は、紅茶のカップを置き、向かい側に座っている好敵手を見た。
 黄金の魔女、ベアトリーチェ。だが、実態は魔女なんかではない。
 魔女でないことを証明するには、まだまだであったが、この仮説がある限りは俺は何を目指せばいいかを理解できる。ある意味、俺の命を握っている重大なキーでもある。
「ふむ、なかなかに美味よ。そうは思わぬか、戦人」
「美味いかどうかよりも、俺に何か用があったから呼び出したんだろう?」
 ロノウェが作ったおかしを食べるためだけに俺を呼んだとは考えられない。敵同士が仲良く、お茶を共にするというのはありえなくもないが、前回のことを清算し終えてない状況で、こいつはよくやる。
「くっくくく。そう警戒するでない。何回も通じる相手ではないと、妾もわかっている」
「へっ。だったら、なんだ?新しい方法で俺を騙そうってか」
 もしそうであっても、無駄だ。前回の教訓もあって、何をどう解釈し、何を信じればいいかを自分で考えられるようになっている。
 本当なら、自分で気づくべきことなのだが、情けないことにグレーテルに注意されるまでは気づくことが出来なかった。それゆえに、今の俺は捉え方に、自分で考えることを追加した。
 言った感じでは情けないことだが、今の俺にはこれほど心強いものもなかった。
「妾とて馬鹿ではない。それに何度も言わせるな、今のお前を騙したところで、ゲームに勝つわけではないからの」
「わかってるじゃねえか。そう何度も何度も騙されてたまるかってんだ」
「だから、今はお前とは休戦だ。その休戦の時間に、紅茶を共にすること自体に何かおかしなことはあるのか、戦人」
「休戦か……でも、ゲーム盤でなくても俺を騙しさえすれば―――」

「今のベアトリーチェは、右代宮戦人を騙すことはしない」

「あ、赤かよ。だったら……仕方ないな」
「こうでもせぬと、信用せぬであろう。グレーテルの言葉を鵜呑みにするのは構わぬが、せっかく誘ったティータイムにもその考えを持ち込むでない」
 不愉快だ、とベアトは機嫌悪く紅茶を飲んだ。
 確かにそうだ。最初から全てを疑っていては、手がかりも得られない。言葉も信用できない。無駄な神経を使うだけだ。
 どこで息抜きをするかもわからない状態でいては、疑心暗鬼に陥りすぎて、冷静に物事も考えられない。それをベアトに教えてもらうなんて、俺も成長してない。
「わかった。不愉快な思いをしたのは謝るさ。それと、アドバイスしてくれたこともな」
「ふん。わかればよいのだ、わかれば。話の通じない相手と席を共にしても、面白くもなんともないからの」
「なら俺も、静かにお茶を楽しむか」
 少しだけ警戒心を緩ませ、俺も紅茶を飲んだ。
 俺は紅茶の香りや味にこだわりや知識がないため、紅茶には詳しくない。だが、そんな俺でも十分わかってしまうほどに、この紅茶には良い香りと飲みやすい味付けがされていた。
 ロノウェのやつ、おかしを作ることに関しては、本当に上手いぜ。それ以外は欠点だらけだが。
「ところで、戦人。戦人はグレーテルをどのように見ている?」
「グレーテルのことか?魔女、お前を倒す仲間ぐらいにしか考えてねえよ」
「ほう。前のゲームみたいにお師匠様に、心を許すようなことはせぬのか?」
「誰がするか。それが出来るのは、俺と同じ右代宮の連中ぐらいさ。と言っても、子供組ぐらいだけだがな」
 大人たちは、金に身がくらんでいる様を何度も見せ付けられたせいで、信用以前の話だ。よくもまあ、あんなに熱心になれるものだ。
 だからと言って、子供組を信用できるといっても、完全にではない。それはあくまで、ゲーム盤での話だ。実際に、目の前に現れたりでもしたら、俺は信用しないだろう。
「なかなかに警戒心を祓っているとみた。戦人も勉強をするのだな」
「えらそうに言いやがって。今に見てやがれ、インチキ魔女」
 ベアトに褒められるのは、いけすかないことだが、それだけ俺が厄介な相手になったことを意味しているように、聞こえなくはない。光栄ではあるが、そんなことは口には出さない。
 俺たちは敵同士だ。今は、それをしっかりと胸に刻みつけておきたい。
「話を戻すが、グレーテルは戦人から見てどうだ?」
「………」
 珍しいこともあるものだ。
 グレーテルのことなんか興味なさそうにしていたベアトが、興味を示している。さっきから繰り返される質問を、再度されるとそれがよりわかりやすく伝わる。
 しかし、考えてみれば、ベアトは存在している魔女を全て知っているわけではない。ワルギリアっていう師匠がいる時点で、ベアトは魔女としてはかなり高い位置にいるわけではないのだろう。
 それを踏まえれば、グレーテルに興味を持つことは証明できる。でも、なんで俺に訊くんだ?それがよくわからない。
「あいつに興味があるなら、本人に訊けばいいだろう」
「それは無理だ。妾はやつから警戒されているゆえに、話そうともしない。声をかけずとも、十分にわかる」
「は、はぁ。よくわからんが、グレーテルはベアトと無駄な話はしないってことか」
「一応、誘ったが断られてしまっての。妾はそんなに嫌われてるのかのう?」
 それに関しては何もいえない。俺はベアトのことは嫌ってはいないが、同じ仲間がバアトを嫌っていないという証明にはならない。グレーテルにはグレーテルなりの考えがあってのことか、単純に嫌っているか…俺にはわからない。
 何故なら、俺もグレーテルのことはよく知らない……知らないんだが……。
「嫌ってるんだろうな」
「戦人もそう思うか?」
「たぶんな……そんな気がする」
 どこか親近感があるのは気のせいだろうか………どこかで、あったような…。
「グレーテルは……魔女とは合わないだろうな。俺はそんな気がしてならないな」
「魔女と、か………くっくっく」
 ベアトは愉快そうに笑った。いや、愉快に笑っている。
「魔女と合わない魔女か。これはこれは面白い。妾もそんな魔女とは初めてだからの、少し期待できるやもしれん。
 なら、こうしてはおれんの。魔女が魔女を否定する姿、今から楽しみじゃ」
 あっはっは、と笑いながらベアトはその場から消えてしまった。
 取り残された俺は、紅茶を飲み干し、席を立つ。ティータイムはおしまいみたいだ。
「気まぐれなやつだぜ、まったく」
 俺は頭を掻きながら、その場を後にした。
「グレーテルにでも会いに行ってみるか」
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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