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複雑な二人 4話

2007–06–14 (Thu) 17:40
気づいてみるとすでにもう4話になってました。
予定ならもう少し進んでいるはずでしたが、書きたいことが多すぎて意外に長くなってます。
疲れが増しますが、うれしい誤算です(^^)

次の日、学校の授業は眠くてやってられなかった。
まあ、眠いわけは言わなくてもわかるだろう。
そんな眠たい状態で6時間目を迎えていた。
「なんで俺たちだけ授業なんだ?」
「知らないよ。決めてる教育委員会にでも講義してきたら?」
「そんなのしたきゃもうしてる」
突っ込む声に力が感じられない。逆に眠くなってくる。
「早く終わって部活でもしてえなぁ」
「残念ですが前原君、あとでやってもらいたい事があります」
先生にそう言われ俺は肩を落とす。
「と言うことで今日はこれまでにしましょう。では前原君」
そう言われ俺は魅音たちに謝り、先生の後を追った。

仕事が終わったのはそれから一時間後だった。
今日は力仕事をやってもらいたいと言われ、思っているよりも遅くなってしまった。
そして、一休みなんかしていたらこんな時間になっていた。
さすがに暗くなるから帰らねえとなぁ、と思いながら教室に向かう。
そして教室へと足を踏み入れると、なんとそこには魅音がいた。
「あっ、圭ちゃん。遅かったね」
「おう。って何でお前がここにいるんだよ?」
「見て分からない?片付けだよ、片付け」
魅音の周りにはゲームの道具やら服やらが散乱していた。
これが全部入っていたとは到底思えない数に少し疑問を抱いた。
「圭ちゃんが来てから、色々と増えていってさ。気づいてみたら少し多くなりすぎてたんだよね」
と言うか、積み重ねたら教室の天井に届くんじゃねえか、と思う数なのにこれで少し多いとは普通は言えない。
それ以前にどれくらい持って来たら入りきらないか教えてもらいたいものだ。
「ずいぶん大変そうだな。いつからやってるんだ?」
「えっと・・・・・圭ちゃんが行ってみんなと話し終わってからだから・・・・・30分くらいかな」
と言いつつもまだ終わりそうになる気配はない。
このまま見捨てて帰るってわけには行かないしな。
「仕方ないな。手伝ってやるよ」
「ほんと?」
「ああ、お困りのようだしな」
そう言って俺は魅音と共に作業を始めた。

「今日はありがとうね。おかげで早く終わったよ」
「ああ、気にするな。それにしても・・・重い」
作業は俺がいらない物をずらし、魅音が取捨選択をする。そして男だということでいらない物を持って帰る荷物持ちをさせられている。というかあまり仕事をしていない気がするが、力になれたからよしとするか。
「だけどこんな時間に帰って両親に何にも言われない」
両親。そんな言葉が引っかかった。何か大切なことを忘れている気が・・・・
「あ~~~~~~!!!!!!!!」
すっかり忘れてた!!!!


「圭一、今日はお父さんの仕事の都合でまた東京に行かなくちゃいけないの」
朝食を食べながら、お袋にそんな話を聞いていた。
「それでね、二日間くらい居ないんだけど、平気よね?」
「大丈夫、カップラーメンが残ってるんなら平気、平気」
俺はカップラーメンがあれば二日など簡単だと思いそんなことを言った。
「そう。だけどカップラーメンばかり食べてたらダメよ?困ったらレナちゃんにでも頼んでおきなさい。前もそうだったんでしょ?」
「ああ、あれは沙都子と梨花ちゃん」
一回だけ、沙都子と梨花ちゃんに食べさせてもらっていたことはお袋は知っていた。でも、レナに食べさせてもらった覚えはないぞ。
「とにかく、いくらかお金を置いていくから。もちろん外食はだめよ」
「はいはい。大丈夫、何とかなるって」

「どこがだ!!!!!!!」
朝の寝ぼけていた俺に一人怒る。
夕食だけじゃなくて、朝飯や弁当はどうするんだ?!!!
これでは、前回の二の舞になりかねない。
「あと二日、どう生きていけばいいんだ!!!!」
「ねぇ・・・圭ちゃん」
発狂している俺に魅音は肩を叩いてきた。俺は少し発狂を理性で抑えつけて魅音の方を向いた。
「ん?なんだ」
「えっと・・・その・・・・」
何、緊張してるんだ?
魅音は顔を赤くしながら少し俯いて声を出す。そんなことに気が行き、俺は知らないうちに平然保っていた。
「別に何言っても笑わないって」
「そうじゃなくて・・・・その・・・・」
どうやらそう言うことではないらしい。俺は何を言うか黙って聞くことにすると、魅音は弱々しい声で言った。
「・・・圭ちゃん・・・・の・・・・家に・・・・泊まって・・・・いい・・・?」
「はい?」
裏返った声で俺は驚いた。魅音の方はそう言われより一層顔が赤くなる。
「あの・・・・だから・・・・その・・・・」
魅音はもう一回言おうと頑張る。だがそのことは俺にとって大いに結構なことであった。
「あ・・・・ああ、いいぜ。飯作ってくれるんだろ?」
魅音は俯きながら頷いた。

持っていた荷物を魅音の家に持っていく。
そして今居るのが園崎家の中だ。と言っても玄関の前にいるので家の中には入っていないが・・・
いや、入らないほうがよかった。入ってお魎の婆さんに見つかったら生きて帰れないと悟っていた。
「じゃあ、ちょっと待ってて。すぐ準備するから」
そう言って荷物を持ってすっ飛んで家の中へと消えていった。
「ここに居るのはよくないな」
俺は玄関を出て扉の前に立つことにした。
「これはこれでいいかも知れないな」
これからのことを少し考えたらそんなことを思った。
昨日、詩音に去ってからしばらくあの場所で考えた。
魅音と付き合う・・・それはそれで嫌なこともないし、不満もなかった。俺は好きだと言える人はいないし、俺のことが好きだって誰かに言われてもいない。
それならいっそのこと、ここで付き合ってみればいいんじゃないか?
だけど、やはり引っかかるのは魅音の気持ち。そんなことを口に出してみたら、魅音はどんな反応を起こすだろうか?
魅音だって女の子。好きじゃない人と付き合うなんてやだよ、とも言いかねない。
それを考えると無理やり付き合わすのは酷いことだ。
「ああ~~、わけわからねぇ」
とにかく、そんな凶行手段はしてはいけない。ならば、じっくりと話し合ったほうが断然いい。
今回のことは二人で話し合えばどうにかなるはず
幸運にも今日は魅音と二人っきりになれる。あとでじっくり話そう。

日が沈み、虫たちが夜の合唱を始めていた。
そんな中、俺の家では魅音が夕食に腕を振るっていた。
俺はそんな中、静かに料理ができるのを待っていた。
台所から料理を作る音と匂いが漂う。それだけでかなりの期待が持てた。
本当なら台所にでも行きたいが沙都子に言われた"男子厨房に入らず"という言葉を思い出した。もし、あの時沙都子にこの言葉を言われていなかったら、楽しみを無駄にしていたところだ。この言葉のすばらしさを実感し、少し沙都子に感謝をした。
「圭ちゃん、料理置くの手伝ってくれない?」
台所から魅音のヘルプコールをもらい、俺は颯爽と現場に向かう。
「おう・・・今日は野菜炒めか」
沙都子の来た時と同じメニューか
これは期待できると思うとよだれが出てきそうになる。
「うん。圭ちゃんは野菜炒め好きだったでしょ?」
「おう。家ではめったに作ってくれないレア物だぜ」
どうやら魅音は俺の好物を把握済みらしい。そのように準備を怠らないところが魅音らしい。
そんなことを考えながら料理を机に並べ、箸やらお茶などを出す。
「よし、準備オッケー。それじゃあー」
『いただきます』
魅音の料理は弁当を食べているから知っているがこのような食事を作ってもらったことはなかった。そんなことなのでより一層期待が増していた。
まずはご飯を一口ほうばる。
「ん!!うまい!!」
感想を言ってしまうほどのご飯のおいしさに魅音は喜ぶ。
「ははは、うれしい限りだね」
この味を毎日弁当に出されたら癖になりそうだ。
そして野菜炒めに手をつける。
「んん!!!これもうまい」
「でも野菜炒めと言ったら沙都子の方が上だよ」
まあ言われてみれば野菜炒めと言ったら沙都子だろう。
「でもこの野菜炒めも全然いけるぜ。俺は好きだけどな」
「ふぇ・・・・ありがとう」
どうやら腕に一番よりをかけたものらしいな。俺は魅音にお礼の意味を込めて頭を撫でた。






少しダブってすいません。こっちも色々とあるんですよ(TT)
澪尽くしという事で他のシナリオをあったことを少し入れてます。
意外にいい具合に繋がってよかったです(^^)
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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