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複雑な二人 6話

2007–06–16 (Sat) 14:07
そろそろクライマックスが近づいてきた、複雑な二人。
さあこれからどうなるんでしょうか?
色々二人の感情変化が激しい6話です。

朝、俺はいつもなら起きる時間だが布団に包まっていた。それは昨日のことが原因だ。
魅音が去ってから仕方なく部屋に戻ろうとした時、足元に水滴みたいなものがあった。俺は何かと思い見てみて何のものかすぐに気づいた。それは魅音の涙だった。
俺はまた魅音を傷つけたのかと思う。
だがあの話の中でそんなこと言ったか?いや、何かあったから泣いていたんだ。あの場にいたのは俺と魅音だけだった。
もう誰が泣かしたか、決定的であった。
それから俺はもうどうでもなったように、部屋で寝た。
そして今、下から魅音の「起きろ!!!」と言う馬鹿声により目を覚ました。
「起きて圭ちゃん。もうご飯できてるよ?」
下から聞こえる声に答えたいがそんな気持ちになれなかった。今はただ布団に包まり一人で、魅音とあまり話したくなかった。
するとぶちぶちと愚痴を言いながらこちらに向かってくるのを感じた。俺は布団に包まったまま、寝ているふりをした。
「こら!!起きろ!!」
ドアを思いっきり開ける音と共に魅音が入ってきた。
「圭ちゃん!!遅刻するよ?」
そんな魅音の問いにも動じず俺は寝てたふりを続けた。
「もう、起きろ!!!」
魅音は最終手段として布団を無理やり取り上げた。
それでも俺は動じずただただ眠りにつくようにした。
「ほーーう、圭ちゃんがその気ならおじさんにも考えがあるよ」
そう言うと俺の片腕を取り
「いだだだだだだ!!やややややめろ、あだだだだだだだ!!!」
どうやら魅音にプロレス技をかけられているらしい。さすがに痛みは半端じゃなかった。
「なら起きる?」
「分かった、分かった。起きるから、とにかく止めてくれ!!!」
それには根を上げ仕方なく起きた。
「もう、朝から体力使わせないでよね」
「ああ・・・・・悪い」
どう言ったらいいかわからなかった。ただそれを受け流すことが今できる最大のコミュニケーションだった。
「そう思うなら早く来てよ。もう冷めちゃってるよ?」
「ああ・・・・」
手短に返事をして魅音は下へと降りていった。
俺は仕方なく、制服に着替え魅音の待つ居間へと足を進めた。

着替え終わり俺は魅音と対照的に席に着く。だが決して目は合わせないようにした。
あいさつにも力がなかった。流石に魅音もその事をおかしく思う。
「ねぇ、大丈夫?風でも引いた?」
俺のことを放っておいてもらった方がいいがそんなことを言えるはずもなかった。
「ああ・・・・・ちょっと眠いだけだ・・・・」
「そっか・・・心配させないでよね」
俺は心の中で"ごめんなさい"と言った
一口一口の朝ご飯の味がわからない。気持ちが晴れずにどん底にいる状態なのだろう。
「ご飯・・・・・おいしくなかったかな」
昨日とは対照的な暗い朝食。しかもまだ会話らしい会話もしていない。普通に考えてみるとおかしく思うが当然であった。
「ただ・・・食欲がなくて・・・」
俺は正直に答えた。それに魅音はまたつらそうな顔をした。
「大丈夫?無理しないほうがいいよ」
これ以上、魅音を心配させたくない。俺はその提案に頷いた。


今日、圭ちゃんは家にいて安静にしてもらうことにした。
監督のところに行くように進めたが、また大丈夫だと言い出した。
私は一応言ったほうがいい、と言って一人学校に向かった。
圭ちゃんがいない一日ということを知りながら学校にいくのは乗り気じゃなかった。
本当なら近くにいてあげたい。
でも圭ちゃんはそれを断った。否、むしろ・・・否定したといったほうがあっているかもしれない。
今日圭ちゃん、私のことを否定している?
あの時、看病を否定したのはもちろん朝食の時間だって目すらあわせようとしなかった。
やっぱり、私なんか嫌いなんだ。
そう思うと涙を堪えられなくなる。
圭ちゃんといることは私にとっては幸せに近いこと。だけどそんな幸せと共に悲しみ、恐怖があった。
圭ちゃんから見た私はライバルであり、親友である。ただそれだ以上でもなく、それ以下でもない。これ以上発展しないだろうと考えると悲しい。
そして、これよりさきに行ってしまったら圭ちゃんやみんなといつも通り、何も変わらずに過ごしていけるのであろうか?
何かふとしたことで全てが壊れてしまい、それを直せなくなるのが辛い、苦しい。そんなことが怖かった。
恐怖があり、勇気がない私には圭ちゃんといっしょにいる資格はない。


11時、俺はやることがなかったので、外に散歩に出た。
外は綺麗に晴れていて、ひぐらしの声がうるさく聞こえた。
いつもなら元気に外を歩き回っているがそんな気持ちになれなかった。
魅音・・・どうしてるかな・・・
外に出てもそんなことを思う。
朝からずっと魅音のことが気になりっぱなしだった。
朝、否定をするような姿勢をしていたことを今になって後悔した。
あれじゃあ、魅音があんまりだ
自分の馬鹿さに呆れていく一方であった。
こんな否定的なことばかりしていて魅音の"彼”か。笑っちまうぜ
「ふふふ、あはははははは」
この笑いはなんなんだ?なんで笑ってるんだ?今は笑えないだろう
「あははは・・・・ぅぅぅぅ・・うああああああん・・・」
行き場のない涙。これは君のための涙なのか?それとも俺のための涙なのか?
笑っていたい。楽しく過ごしていたい。
なのに、いつ俺はお前を傷つけてしまったんだ?
行き場のない悲しみ、絶望、後悔。これらをどうすればいいなだか分からなかった。誰にも助けを求められず、自分ひとりで何とかするしかない。
「うっく・・・ぅぅぅぅ・・・・」
俺はただ魅音が好きなだけだったんだ。
今のなって気づけた答え。許されないかもしれないが気づいてしまった答えをどうすればいい?
俺はその場にひれ伏して泣きつづけた。
「あれ?・・・・けい・・・ちゃん・・・?」





今回はここで終わりです。
ものすごい展開の変わり様ですいません(><)
前回とは打って変わり心境の変化を中心にしたら物凄い出来になっちゃった(自画自賛かよ)
暗い話になっちゃっても楽しんで見てくれたら嬉しい限りです。
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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