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複雑な二人 7話

2007–06–17 (Sun) 15:27
クライマックス直前です。
少し早いストーリー展開になってきましたが奥は深いです(多分)

「あれ?・・・・けい・・・ちゃん・・・?」
その声に俺は振り返った。そこにいたのは詩音だった。
「どうしたんです?こんなところで」
なにも言えなかった。俺は下を向いた。
「何も言わなかったら何もできませんよ?お困りなら力を貸しますよ?」
「詩音・・・」
詩音を強そうに思ってしまうのはおかしいだろうか?俺のは詩音がとても強く、頼りになりそうな気がしてならなかった。

「そんなことがあったんですか」
場所を移動し、詩音に今の悩みを全て打ち明けた。その時の詩音はとても優しくまるで姉を俺にイメージさせた。
「ああ・・・・・」
言い終わってみて少し心が軽くなった気がした。しかし全ての感情を相殺するまでには達していない。
「大変でしたね」
そう言うと詩音は俺の頭を撫でた。その撫で方は優しく、暖かかった。
「・・・俺を・・・・責めないのか・・・?」
「責めませんよ。全て圭ちゃんが悪いわけではありませんし」
でも一部は俺の責任なんだな。
「でも・・・・」
「はいはい、それ以上自分を責め続けたら許しませんよ」
詩音はそう言って俺にデコピンをかます。
少し力が強かったがまあこれも愛の鞭ってやつかと思う。
「それにしても二人は似てますね」
「・・・・・なにがだよ?」
詩音はいきなり話を変え、俺の方を見ながら言った。
「お姉も圭ちゃん本当に似てますね」
それから詩音は黙々と語り始める。
「実はですね、お姉もそんなことで毎日自分を責める人なんですよ。何かあったらそのことを後悔して後悔して私に泣きついて来るんです」
魅音の裏の顔を聞いて今までの魅音とは打って変わっていたことに驚く。
「それでいつもこんなことを言うんですよ。
もっと女の子らしくなれたらなーー・・・てね」
「・・・・・・・・・」
「あれでも実は女の子らしくなろうと努力してるんですよ」
詩音は苦笑いをしながら俺に向かっていった。
「・・・・そう・・・・・か・・・・・・・・」
そのことを聞いて自分の愚かさを確認した。
今までのこと、俺が魅音を女の子らしく見ていなかったこと全てに後悔をする。
「でも・・・圭ちゃんがそれを後悔してはいけませんよ?」
「えっ?」
「今、後悔しても何も始まりませんよ?圭ちゃんには圭ちゃんにしか出来ないことがあるんじゃないんですか?」
その言葉に俺は頷いた。
「さて、私には私の用事があるんで。圭ちゃんも一緒に来ます?」
「どこに行くんだ?」
「分校ですよ。ぶ・ん・こ・う」


今日の私は自分でも信じられないほどダメダメだった。
圭ちゃんの代わりとしてまた委員長をやらされたわけだが、どうもいつものような力が出なかった。
もちろんその理由は私自身が一番知っている。そう圭ちゃんだ。
圭ちゃんのことが気になって気になって仕方なかった。
あれから病院行ったかな?具合は大丈夫か?なんてことの考えっぱなしだった。
そのせいで自分のことはほったらかし。ボッとして先生に何回怒られたのやら。きっと一日に怒られた回数をもう更新しているであろう。
「魅ぃちゃん・・・大丈夫?」
「・・・・なんとか」
弁当を開けながらレナの質問に正直に答えた。
「無理は禁物ですわよ?魅音さん」
「うん」
「何かすることがあれば言ってくださいなのです」
「うん」
今日はみんな、私の気を使い慰めてくれた。みんなに迷惑をかけるのはあんまりよくないが今日はお言葉に甘えさせてもらいっぱなしだった。
「そう言えば、詩ぃちゃんまだ来ないね。早く来て欲しいな」
「詩音さんに来てもらいたくはありませんが、魅音さんを治すのには一番の適役ですものね」
「みぃ~、魅ぃには詩ぃが必要なのです」
みんな詩音が来ていないことを騒ぎ出す。いつもならとっくの昔に来ていて、かぼちゃ、ピーマンなどの野菜弁当を沙都子に食べさせているころなのに・・・
「・・・・とにかく食べよう。暗い話ばかりじゃおじさんも持たないよ」
今はみんなとお弁当を食べる時間。私のために時間を使わせるのはさすがに罪悪感を感じる。
「そうだね・・・とにかく食べよう」
「いずれ詩音さんも来てくれるでしょうし」
「時は金なりなのです」


「そう言えば沙都子に弁当を渡してたな」
「そうですよ。悟史君がいない間、私が沙都子の面倒を見なくちゃいけないですから」
分校に向かう道で詩音といっしょに話していた。こんな会話でも俺の心は軽くなっていった。
「でも詩音が来たら沙都子、大急ぎで逃げるぞ?」
「大丈夫ですよ。もしもの時は強引にでも食べさせますよ♪」
そうこう言っているうちに分校が見えてきた。
すると詩音はその場に止まった。
「ん?どうしたんだ」
「圭ちゃん、ちょっとついて来てください」
そう言うと詩音は教室にいるみんなに見つからないように分校の裏の方へと歩き出した。

「それでここに来た意図はなんだ?」
詩音に連れられついたのは知恵先生のカレー畑やらなにやら。
この場所はよく二人っきりで話したりするときに来る場所だ。ここに俺を連れてきたという意味は大体は理解できた。
「もちろんここでお姉に告白してもらうために来たんですよ♪」
詩音はもうすっかりその気だった。
まあ詩音らしいかと言われたら詩音らしいが
「んで、俺はどうすればいいんだ?」
「あら、真面目にやるんですか?」
「ここまで来て嘘言えねえだろう。それに俺がすべき事はもう決まってたんじゃなかったっけ?」
詩音は分かってるじゃんと笑った。
「では手っ取り早く済ませましょうか♪」





詩音を活躍させたかったので詩音が出てきました。
こんな感じで詩音はよかったかな?
まあこんなに優しいのはこの話だからってことにしておいてください(--:)
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中二病の同人大好きな変態。アニメよりゲーム派。
07th作品はうみねこよりもひぐらし。
いまだに圭魅が大好き主張は変わらず。
創作活動は別館で進行中。

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